ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第99回 神原 弥奈子さん

99 |
神原 弥奈子さん
|
|
|
企業は、初めて自社メディアをもてるわけですから
- 神原
いろいろナビゲートしていただいて、一杯しゃべり過ぎちゃったかな(笑)。でも、本当にイー・ウーマンも、広告をやらなかったって、すごく大変でしたよね。すごかったですよね、あのインターネット広告バブルの時期に。
インターネット広告の世界って、誰も、個人としてのインターネットユーザーと向き合っていないんですよ。でも、イー・ウーマンって、肩書きを取った個人として、皆参加していらっしゃるじゃないですか。そういう世界だっていうことを、企業が分かっていないんですよね。
- 佐々木
そうね。確かに、イー・ウーマンに参加してくださる方を見ていてすごいなと思うのは、肩書きをなくして参加してくれるんだけど、人としては、仕事の面と生活者の面と、両面体験しているから、両方の視点でものを考えることができる人に育ってきているということなんですね。
以前、「スマートコンシューマ」の定義を、「半歩先を行く消費者」と言っていたんだけど、「半歩先を行くってことは、マスじゃないんですね。うち、大衆じゃない人は、いらないんです」なんていう間違った理解の企業が出てきちゃうんです。
- 神原
「半歩先にいるんじゃなくて、今、ここにいる人がいいんです」ってこと?
- 佐々木
そう。ですから最近言っているのは、「ビジネスと生活と両方を知っている、提案力のある消費者だ」って言っているのね。やっと、分かっていただけるようになってきた(笑)。
- 神原
大企業も、頭のいい人たちは分かるけど、でしょう。うちなんかだと、「直取引は難しい」とか言ってくるんですよ。
- 佐々木
そうそう。でも私たちは、代理店をほとんど通さずに直取引(笑)。
- 神原
本当に、代理店を通したって何の意味もないし、「それより社内のナレッジを貯めるべきですよ、今は」っていうお話を、企業にさせていただいていているんです。インターネットでは企業ウェブサイトのオーナーって、自社なんですよ。
広告サイトを代理店に運営してもらっているところはありますけど、コーポレートサイトは基本的に自社で管理・運営しています。企業ウェブサイトは、オーナーシップを自社で持たないと。初めて企業が自社メディアを持てるわけですから、その運営を外注に出していたら、自社メディアにならないじゃないですか。
- 佐々木
企業が、消費者や株主と、直接対話をする時代になってきた、ということは、どんなメディアを活用するかだけでなく、どう活用するかとか、誰が対応するかとかも、変化してきているということを企業が知って、対応する必要がある、ということですよね。
神原さんとは、話が尽きません(笑)。続きは、やっぱり、イー・ウーマンユニバーシティとか、サーベイとかで、お願いしますね。今日はありがとうございました。
対談を終えて
インターネットに注目し、その使い方を提案する会社を組織する神原さんとは、起業、経営、そしてその哲学ともに、以前から同じ方向を向いていると感じていました。が、今回お話して、それが確信に。強い思いと、実行力と責任感。ぜひもっともっと成長して欲しいし、私たちも一緒に成長したいと思います。今度ゆっくり話しましょうね、とお約束しました。インターネット人生の若い私たち。もっともっと、近未来の話を一緒に深めていきましょうね。(佐々木かをり)
26/26
|
 |
|
|