6/14 
純愛に肉体は邪魔?
わたしたちには二つの自分、つまり実体がなく、イメージのみの「本当の自分」と、実際に人間として生活している「生身の自分」の存在がある。そんな「本当の自分」が恋愛をするとしたら、どうなるのだろうか? 「この世にホントの愛なんてないって思ってたかもしれません。だけど、あったんですよね」、これは人妻とのメール恋愛にのめりこんだ大学生の言葉である。ここまでの心境に至る心理とは?
もう一人の自分というのは、肉体もなく、純粋なイメージでできていますから、セックスとかなんだ、というのは超越していくのです。だから純愛を求めているわけですよ。だけど肉体をもつ自分となるとそういうわけにはいかないじゃないですか?
たとえば、僕が「わたしは17歳の女の子なんだわ」って信じていて、20歳くらいの男の子と付き合いたいと思っているとする。もちろん可能なんですよね。でも現実に僕が、20歳の男の子の隣に行って、「ねえ」って言ったら、ほとんど怪しい世界になるわけじゃないですか?
6/14 