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「セックス・フレンド、いてもいい」で問い掛けたかったこと
2002年4月1日のewomanサーベイで丹下さんが出題した「セックス・フレンド、いてもいい」では、たくさんの投稿が寄せられ、大変な盛り上がりを見せた。このテーマで丹下さんが問い掛けたかったことは何だったのか? なぜあのような過激なテーマを出題したのか?
サイトに掲載はされなかったけど、「はっきり言ってこういう次元の低い質問はキライです」って書き込みがあったでしょう? あれはすごくうれしかった。本質的な部分にヒットした時に人は怒るから、これはすごくうれしい。まったく無関心だったら、反応しないからね。
こうやって僕とは違う立場の意見を読めるのは収穫です。みんなちゃんと書いてくれてるからうれしい。こういうのがもっと来るといいなあ(笑)。だって、意見が一色になるのってイヤでしょ。今回もYesとNoが五割五割でよかったなって。
ああいう、言葉としては過激な出題をしたのは、「あなたにとって、セックスって何ですか?」と、あらためて問いたかったからなんです。セックスは、カップルや夫婦の間にあるはずのものだと僕は思っているんですが、もっと昔はイエのためのものだった。女の人は子どもを産むためだけのもので、たとえば800年くらい前の平清盛には子どもが十何人いますけど、お母さんが全部違います。男の子が一人生まれたら、別の女の人と関係を結んで、自分の血を散らしていく。
一夫一婦制なんていうのは、ごく最近のことなのに、それもすでに崩れかかっていますよね。本当にセックスは一個人対一個人のものになりうるのか、と思うこともあります。
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