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嫉妬は所有感の現われ?
嫉妬することは、相手を所有する感覚と似ているのだろうか?
ちょっと話がそれるかもしれないけど、ドメスティック・バイオレンスの本質は、相手に対する所有なんですよ。完璧に相手をモノだと思うか、とにかく自分の言うとおりにさせる、もう一人の自分にしたいみたいな感覚。
たいていの場合、普段は妙にいい夫なんだよ。たとえば、彼女に同窓会がある。「お前もいろいろ大変だったから、行ってこいよ」と夫に言われて行きました。急いで帰ってきたけど、約束の時間より30分遅れた。で、玄関あけたら旦那がいきなり仁王立ちで立っていていきなり二三発殴られて、「誰と会ってたんだよ!」と。
DVの場合の嫉妬というのは、本質的に自分に自信がないのね。自分が自分のパートナーをつなぎとめておくのに足りる人間ではない、というのをどこかで知ってるから、暴力で屈服させようと思う。かつ、同化してほしい。そういうことするヤツは「自分の気持ちをすべてわかるのはお前だけだ」って言葉を必ず吐く。
だけど、男女間の嫉妬ってちょっと違うよね。でも、パートナーっていうのは、契約だからさ、契約するってことは所有の感覚があって、やっぱり「俺の女です」とかいう言い方したいわけだし、「わたしのダンナです」とかよく言ったりするじゃない。契約を交わしたってことは、どこか相手に対する所有感があるよね。「浮気はダメ、わたしだけ見てて」ってそうだよね。じゃあ、次のテーマは「所有って何?」だな。
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