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「絶対」を言わない男、「言葉」を食べる女
考えることは楽しいことでもあり、大切なことでもある。では、考えを言葉にする時、言葉の受け止め方に、男女の差はあるのだろうか?
考えることは、楽しいことだと思うなあ。「セックスってどうしてあんなに気持ちがいいのかしら? もっと気持ちがよくなるためにはどうしたらいいのかしら?」って考えていったら、「フィジカルな部分の快感はどこから来るんだろう? フィジカルな快感だけだったら、マスターベーションが一番気持ちいいかもしれない。自分が気持ちいいようにすればいいんだから。でも、相手と交流しあうことが、もっともっと比べ物にならないぐらいの別世界の快感を生むとしたらそれはなぜだろう?」と次々に考えが進んでいく。
もちろん、「愛情なんてなくていいもん」「テクニックがあればいい」って話もあって、それはそれでその人の「交流」だから、それを考えてみればいい。いずれにしても、「わたしはこうなんだ」ととりあえず決めて言ってみることが大切じゃないでしょうか。
考えが変わったら、更新すればいいし。「昨日こう言ってたけど、今日こう言ってる、話が違うじゃないですか」というのも、誤解を恐れず言えば、いいじゃないそれで、ということだと思う。だってそこまで気づかなかった、ということでいいんじゃないかな。
男は「絶対」「一生」という言葉をなかなか口に出さないけど、ある女性に言わせると、女性だってそれを言われて文字通り受け取るわけではなくて、そこで言われるからうれしい、その時には一生愛すると思ってくれているのがうれしいんだと。でも、毎日言っちゃうと、なんか契約みたいな気持ちになっちゃうでしょ。特に男は。恐くて言えないもん。「絶対君を離さない」なんて言った日には……(笑)。
男は時間で捉えて、女は深さで捉えるんだろうね。「愛してる」という言葉の受け止め方も、女性はそれを食べてコミュニケーションの栄養にしてるけど、男は、言った言葉は戻らない、とかつい思ってしまうよね。帰ったら、彼女によく聞いてみます。「どんなつもりで聞いてるの?」って(笑)。
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