よく考えてみましょう。酵素って、そもそも何だかわかりますか、みなさん? 酵素はタンパク質なんです、基盤は。ホルモンも基盤はタンパク質です。
で、生きた酵素がなぜドリンクなどに入らないかというと、酵素はタンパク質なので酸で分解されてしまうし、熱にも弱いからです。ドリンクを作る時には殺菌をしますよね。そうすると必ず加熱しますし、作られる環境は酸性下なんですよ。それが食品メーカーの定番です。だから、生きた酵素が入れられないんです。酵素入りと称して売っているものは、酵素が入っているかもしれませんが、働きはとっくに失われているわけです。だから、酵素はタンパク質、生の食物から取らないと効果が出ない。そう思っていれば間違いない。化学って意外とシンプルなんですよ。
一方、ホルモンというのは人間の機能を一番早く変えさせる力を持った物質です。たとえば、女性は、更年期障害になるとエストロゲンが過剰になっていろんな病気が起こる。ホルモンというのは、人のカラダを調節するものなんです。だから、ホルモンを注射するとか飲むというのは、最大限に気を付けないといけない。
本来、自分がカラダの中で、栄養素を使ってつくり上げるのがホルモン。それを外部から入れるということは、自分のホルモンが崩れるということです。よくアトピーの方がホルモン剤を塗ったりしますよね。効果は早いんですけど、バランスが崩れて副作用が出る。
だから、食べ物で一番気を付けなくちゃいけないのはホルモンです。次に酵素。で、一番安全なのは五大栄養素。これをちゃんと取っていれば、ホルモンや酵素は自分のカラダの中でしっかり作られます。そして、たとえば消化の弱い人は消化酵素を補えばいい。でも、それはその人には必要でも、誰もが必要なわけじゃないということです。隣の人と同じではない。