■竹田圭吾 さん
『ニューズウィーク日本版』の竹田でございます。佐々木さんとはですね、曜日が違うんですけれども、テレビ番組でご一緒させていただいています。サーベイキャスターは1年くらい前なんですけれども、その忘年会で佐々木さんとお会いしたのがきっかけで。
皆さんもご承知のように、佐々木さんは口がうまいというか(笑)、人柄が素晴らしいので、「キャスターっていうのがあって、よかったらやりませんか?」というふうに声を掛けていただいたんです。すぐに、「分かりました」というふうに答えたんですけれども、よくよく仕組みを聞いてみるとですね、他のキャスターさんと同じ話ばっかりで申し訳ないんですけれども、夕方に投稿が送られてきてですね、「翌朝8時までに納品しなさい」と……。世間の感覚からすると、ちょっと非常識なシステムで(笑)。
僕はちょっと、根がぐうたらなもんで、まあ、1〜2回やらしていただいて、あまりおもしろくなかったらお断りしようかな、というふうにも思っていたんですけれども、やってみたらすごく楽しくてですね。「楽しい」という言い方でいいのかどうか分からないんですけれども。普段、週刊誌の編集部にいるんですけれども、自分が向き合っている読者の方と直接コミュニケーションをする機会がないので、ネットでこういう形でやるっていうのは、特別の機会だなというふうに思って、やらしていただいています。
これは、さっき別の方がおっしゃっていましたけれども、テーマが固い話題のせいなのかもしれないんですけれども、どっちかに振れちゃうんですね、YesとNoが、80:20とか、70:30とか。そうするとですね、ぐうたらの上に天邪鬼なもので、テーマを決めたときはわりと「こっちの方向に書こう」と思っていても、Yes・Noどっちかが80ってなるとですね、「それをいかにひっくり返すか」っていうことで、毎日書くようになってですね、「ちょっと暴走しているな」と自分で思うときも、たまにあるんです。
ただ、作っている週刊誌のコンセプトが、「複眼思考」って言うんですけれども、「やっぱり物事っていうのは、別の視点から、なるべくたくさんのアングルから見たほうが、本質が分かりやすい」というふうに思って、普段、仕事をしているので、サーベイキャスターをやらせていただいているときも、なるべくどっちかに偏っている、あるいは集中している見方があった場合は、「別のところから物事を見てみようかな」っていうような気持ちで、毎日、新しい原稿を書くようにしています。
Win-Win対談は去年やらせていただいたんですけれども、佐々木さんは、話を引き出すのも非常にうまくてですね、「こんなことは、しゃべるつもりない」っていう話まで、どんどんしゃべってしまって(笑)。対談のテーマは雑誌作りだったんですけれども、ちょっとプライベートなところまで入ってくるような話もあってですね。対談が終わった後、掲載前に原稿を見せていただいた時にですね、妻の理解をどれくらい得られているか、ちょっと心配になるようなところもあったんで、結構バサバサ切ってしまったんですね。
その後、佐々木さんに別な所でお会いしたとき、「おもしろいところを全部カットした!」って叱られてしまいました(笑)。なので、佐々木さんにはちょっと借りができたかなと思っていますんで、これからもまたキャスターをやらせていただけるようでしたら、頑張りたいと思います。よろしくお願いします。
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