
初めて鍵盤に触ったのは、5歳の時です。父がたまたまジャズ好きで、家にはアップライトのピアノと電子オルガンがありました。電子オルガンは軽く触っただけで簡単に音が出るから、そっちばかり弾いてましたね。
ちゃんとした曲を弾いた記憶はないんです。ただ音を出して遊んでるって感じでした。ゲームしてるぐらいの感覚で、練習という意識もなかったし……。もし最初から世の中にある曲を弾いていたら、僕は曲を作っていなかったかもしれません。自由に弾いていたことが、今こういうふうに曲を作ってることに関係してるんじゃないかなと思ってます。
ジャズ好きの父は、よくライブハウスに連れて行ってくれました。遊園地とか水族館とかいろんな所へ行ったけど、そういうのは全部忘れちゃって、ライブハウスのあの臨場感だけを覚えてるんです。ピアノの人がいて、ベースの人がいて、ドラムの人がいて……。「ピアノの人が何かスゴイことをやってるな」というぐらいしかわからなかったけど、演奏が終わるとお客さんが「イエーイ!」って拍手して。ああいう雰囲気がインパクトあったなあ。
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