
小学校3年生の時に阪神・淡路大震災が起きました。僕の家は芦屋なので、被災して電気も水も止まった。学校も避難所になっちゃって、毎日水汲みをしているような生活をしていました。それまでとは全然違う体験をして、「あー、これからはもう普通には生きていけないんだ」と思った時に、僕でも何かチカラになれることがあったらいいなと、弁当なんかを配るボランティアを始めたんです。そしたら集会所にオルガンがあって、「僕、弾けるよ」って50人くらいのお客さんの前で弾きました。
演奏した曲目は忘れたけど、集まったみんなが喜んでくれたのを覚えてますね。避難してきてた人たちの顔が、なんか明るくなったような気がして。被災して大変だけど、僕の演奏を聴いてちょっとは和んでくれたのかなって。
その時は、まだプロになろうとは思ってなかったかな。なにしろ5歳から独学で自由に楽しんでやってただけだから。でも、小学校6年生になってから、ちゃんとピアノを習おうと思って、初めて先生(アロージャズオーケストラのリーダー・北野タダオさん)についてジャズピアノを習い始めたんです。
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