
今回のアルバムは、初めてのことばかりでした。文学とのコラボレーションも、朗読も初めてです。
朗読は、やっぱり歌うのとは少し違うから、一生懸命読んでいるうちはいいんですけど、いざプレイバックして聴くとなるとすごく照れましたね。そういう恥ずかしさみたいなものを超えるのが結構大変だったかもしれません。
これはよしもとばななさんの作品なんだから、スーッと人の心に入っていけるようにただただ自然のままに読めばいいのよ、って思ったりするんですけど。歌をレコーディングするのとは違う大変さがありました。
もう一つ初めてのすごいことは、あのバート・バカラックさんが「PAINT IT BLUE」という曲を書き下ろしてくれたことです。もともと敬愛する作曲家の一人で、大好きな曲がいっぱいありました。
物心ついたときからずっとどこかで耳にしていた、そういう存在ですよね、バート・バカラックさんて。そんな偉大な作曲家に書き下ろしていただけるとは夢にも思わなかったから、最高にうれしいです。いただいた歌詞も偶然今回の気持ちにぴったりだったので、そのまま英語で歌ってます。
これからずっと歌っていくことで、違うニュアンスが生まれてくる可能性もあるし、いつか歌詞を日本語にしたくなれば、そうするのもよしと思ったりしてます。
本当にいいものはシンプルだって思います。英語の歌詞も含めて、とってもシンプル、それでいて深くてやさしくてすてきな楽曲です。
このリポートを読まれて、感じたこと、考えたことをぜひ教えてください。あなたのご意見をお待ちしています。
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