ゴスペルコーラスに続き、今回はフルートのレッスンを見学して来ました。
フルートって難しそう。最初はなかなかちゃんとした音が出せないと聞くけど、どうなんだろう……そんな疑問を抱きつつドアを開くと、20代から50代とお見受けする女性5人と黒一点の男性が、全身の神経を口元と指に集中させて「アンネンポルカ」を演奏中。
いったん曲が終わると、一人ワンフレーズずつ、端の人から順番に。同じメロディーでも、人それぞれ、息づかいも音の質も異なります。練習のため、ゆっくり吹いているので、違いがよくわかります。
他の人の演奏中も楽譜を見ながら指を動かしてフィンガートレーニング。
譜面台に鏡を置いて、正しい口の形になっているかをチェックする方も。この熱心さは、みなさんに共通しているようです。
先生は「○○さん、もう少し元気良く」といったアドバイスや、「スタッカートの切りが少し甘いからこんなふうにね」とお手本を示してくださいます。
ワンフレーズだけど、うーむ、さすがに音色がきれい。
次は「テキストの中で一番難しい曲です」と紹介された「Easy Exercise」。「どこがイージーなの」と作曲したエルネスト・ケーラーさんに聞きたくなるほど、音の上り下がりが激しく、指で押さえにくそうなハードな曲です。アンネンポルカと比べると、ややぎこちない感じ。
「一音一音、丁寧に押さえて行きましょうね。おうちで楽譜の2段分を練習しておいてください」と、宿題になりました。
最後は、スティーヴィー・ワンダーの「I just call to say I Love You(邦題:心の愛)」。先生から裏打ちのリズムについて指導があり、全員で吹いてから3人一組で練習。みなさんこの曲には慣れているらしく、リラックスしながら奏でる音色は、ふくらみがあって、滑らかです。ディスクのバンドに合わせた全員の演奏には、思わず聴きほれてしまいました。
どのくらい練習すれば、こんなに素敵な演奏ができるようになるのでしょう?