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今週のテーマ
会議番号:1709
訪ねてみたい名作の舞台はありますか?
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【開催期間】
2005年09月12日より
2005年09月16日まで
円卓会議とは
このテーマの議長
松本侑子 作家・翻訳家/日本ペンクラブ常務理事
こんにちは。9月に入って、朝夕は涼しくなってきましたね。さて、この夏は、どこかへ旅行をされましたか?�……
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1日目の円卓会議の議論は...
こんにちは。9月に入って、朝夕は涼しくなってきましたね。さて、この夏は、どこかへ旅行をされましたか? 私は初めてスイスへ行って、『ハイジ』の舞台を訪ねて旅をしてきました。
小学生のころ、テレビアニメで「アルプスの少女ハイジ」を毎週、必ず見ていました。ハイジがおじいさんと暮らすアルムの山の美しい景色に憧れてうっとりしながら、笑ったり、泣いたりして夢中で見たものです。その後、大人になってから、原作の小説を読んでみて、ますます大切な作品になりました。「自然に帰れ」というルソーの思想とキリスト教の隣人愛の影響を受けた『ハイジ』の深い意味を初めて知って、作者のヨハンナ・シュピリという女性の人生にも尊敬の念と関心をよせるようになったのです。
そしてハイジに出逢ってから約30年めの今年、初めて訪れた舞台の村マインフェルト、そしてアルムの山……。何を見ても、「ああ、これが物語に出てきた○○なのね!」と嬉しさいっぱいで、子どものころの感動を新たにしました。
こうした名作の舞台を訪ねるようになったのは、もともとは『赤毛のアン』の新完訳がきっかけです。翻訳の取材のために、小説の舞台であるカナダのプリンスエドワード島へ行ったところ、作中に描かれる赤土の道、きらきらと輝く湖水、すがすがしい白樺の木立、息を飲むような美しい風景を目の当たりにして、まるで私もアンやマリラになったように、物語の世界に入りこむことができたからです。観光地を訪れる旅行とは一味違う、本を読む喜びと味わいが2倍にも3倍にもなるような経験でした。
以来、私は小説の土地を訪ねる旅に、すっかり夢中になり、少女のころから愛読してきた本の舞台を旅してきました。たとえば、『大草原の小さな家』シリーズのアメリカ中西部各地、『風とともに去りぬ』のジョージア州アトランタ、『あしながおじさん』のニューヨーク州バッサー大学のキャンパス、『ピーターラビットのお話』のイギリス湖水地方、『エーミールと探偵たち』のドイツの帝都ベルリンなど……。また『ローマの休日』、『サウンド・オブ・ミュージック』など、映画の舞台歩きもしてみました。
みなさんは、訪ねてみたい名作の舞台はありますか? あるいは、行ってみたい映画の舞台はありますか? お好きな本や映画の思い出もあわせて、どうぞご自由に書きこんでみてください。楽しい1週間のコラムにしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!
松本侑子
作家・翻訳家/日本ペンクラブ常務理事
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