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今週のテーマ
会議番号:1720
NHKを民放化すべきだと思いますか?
投票結果
56
44
701票
544票
この会議への投票・投稿は
募集を締め切りました。
【開催期間】
2005年10月03日より
2005年10月07日まで
円卓会議とは
このテーマの議長
高成田享 朝日新聞石巻支局長
NHKがほかの民放ではまねできない良質な番組をいくつも放送している、という認識は、ほぼ共通していると思�……
議長コメントを全文読む
2日目までに届いている投稿から...
視聴率狙いの放送は…… (collar・神奈川・パートナー無・33歳)
最初にテレビ放送を始めた時期とは状況が違うと思います。公共放送であるならば、韓国ドラマや紅白、大河のジャニーズ出演など視聴率狙いの放送をする必要はないはずです。今の状態でのNHKは民放化すべきだと思います。
体質を改善するために (junko1942・京都・44歳)
NHKは芸術的にすばらしい番組をたくさん作っていると思います。教育テレビなどの番組は民放にはできないことのようにも思えますし、ドキュメンタリーもすばらしいものがあります。そうした番組制作はぜひ継続して欲しいです。そう考える一方で、たとえこうした番組が受信料収入があるからこそできるものだとしても、現在の受信料システムには疑問と不満がいっぱいです。払っている人とそうでない人の不公平性もそうですが、BSは見ていないのにマンションに共用アンテナがあるだけで犯罪者のように衛星受信料を支払っていないと言われるのも不満です。受信料があるからすばらしい番組が作れるのかもしれませんが、脅されるように払わされてまで見たいとは思いません。NHKの体質を改善するためにも民放化して良いのでは? と思います。
NHKしかできないことも (tugu・神奈川・パートナー有・39歳)
設立当初からの存在意義「公共の福祉のために良い番組を提供する」には、共感もします。でも、運営の仕方自体は、その当時から比較にならないまでの国民の生活環境や価値観の変化に全く追いついていないし、その努力も見られないと思います。それは、NHK自身が自分は特別である、という驕りにしか見えないと思います。視聴者が選んで有料放送を見る時代に、錯誤してるとしか思えない運営体制は改めて欲しいです。ただし、内容の多くはNHK独特で、良い番組も確かに多い。そのことに本当に自負心があるなら、優良スポンサーも見つけられるのではないだろうか。また、NHKを応援するサポーター制で、視聴者に直接支えてもらう方式だって考えられると思います。「視聴者のために」というスタンスを体現するためにも、民放化をキッカケに変わって欲しいです。他の商業主義チャンネルとは違うポジションを獲得できるのは、やはりNHKしかないと思うから。
良質な子供向け番組 (はるみねーさん・東京・パートナー有・41歳)
正確で中立な情報の提供、視聴率に左右されない番組作りなど、公共放送にしかできないことがあると思います。実際、大きな事件があればNHKのニュースを見るし、子どもが小さいときは、民放にはない子供向け番組にずいぶん助けられました。今回の不祥事は許されないことですが、民放化は短絡的ではないでしょうか。でも、受信料を払わなくても番組を見ることができることには不公平感を感じています。
民放の質が上がれば (Pururu・東京パートナー有・)
私は自分の価値観で受信料を払っています。払っていない人に対して別に不満はありません。先日、NHKで「よみがえった聖母教会」「ターシャ・チューダー 四季の庭」を見ました。とてもすばらしい番組だったと思います。タレントが「わー、すごーい、かわいいー」と叫ばずに、静かにナレーションだけで進んでいく番組は、ほんの少しの例外(たとえば「世界の車窓から」)を除いて民放にはほとんどありません。もちろんNHKすべての番組が好きなわけではありませんが、少なくとも見たくなる番組があることは確かです。スポーツ新聞的なニュース番組を見るにつけ、どうして普通にニュースが放映できないのだろうと首を傾げます。これは製作予算の問題だけではなくて、文化の問題と思います。NHKが質が高いかというよりも、民放の質が少しでも上がれば、NHKの必要性もなくなるのでは無いでしょうか。
公共放送は必要 (ぷっちーくん・愛知・パートナー無・27歳)
公共放送は必要だと思います。もし民放化してしまえば、視聴率を優先した番組作り、地元有力企業に偏る放送などの弊害が考えられます。災害報道の対応の早さ、先日の選挙の開票結果の正確さ、福祉番組や教育番組。人口のきわめて少ないところでも全国どこにでも放送できること。国際放送ができること。などなど、NHKは民放ではできないことを担っているようです。たしかに、現在の受信料制度にはこれから改善していくべき点がたくさんあると思います。でも、根本的な公共放送は必要だと思います。
改革は必要ですが (りんべる・茨城パートナー有・)
NHKは一般の番組以外にも教育テレビ、ラジオ放送、国際ラジオ放送の制作・放送を行っています。教育テレビのような採算の取れない番組、あるいは社会問題を正面から取り上げるテレビ番組は、視聴者数も限られるため、スポンサーを見つけにくいの現状かと思います。そうした現状を無視して、一時の不祥事を理由に公共放送をなくしてしまうのは、問題だと思います。たしかに不祥事が続くのはNHKの体制・構造の問題があるからでしょう。しかし、それはマネージメントの問題であって、公共放送の存在を否定する議論は別物です。さらに、視聴者の不払いは深刻に受け止めるべき現象ですが、それを理由に公共放送の必要性が薄れているとは言い切れないと思います。NHKの改革は必要ですが、それは公共放送の存在を否定するものではないと思います。
3日目の円卓会議の議論は...
「公共放送」だからこそできることとは
NHKがほかの民放ではまねできない良質な番組をいくつも放送している、という認識は、ほぼ共通していると思います。ただ、民放ではできないかというと、昨日は、「受信料のごく一部を回してくれれば、いい番組を提供できる」というやや図々しい民放の友人の声を紹介しましたが、「世界の車窓」のように、民放でもすてきな番組をたくさん放送していると思います。
今夏に、『チンチン電車と女学生』(日本評論社)という本を読みました。戦争中の広島市で、戦場に行った男たちに代わって路面電車(チンチン電車)の運転をしたり、車掌をしたりした女学生の物語で、広島テレビ放送の記者兼ディレクターをしていた堀川恵子さんと、フリーライターの小笠原伸之さんが著者でした。堀川さんが2003年に制作、放映した同名のドキュメンタリー放送を、民間放送コンクールの審査員として見た小笠原さんが本にして残すことを堀川さんに勧め、自らも手助けした結果、できあがったのだそうです。放映されたドキュメンタリーは見ていないのですが、本の中身は、綿密な取材ですばらしいもので、放送もそうだったと推察できました。民放のしかも地方でも、立派な作品ができるのだと感心しました。
良質なドキュメンタリーが多いことは認めたうえで、気になるのは、現在の政権に対する監視という意味でのメディアとしてNHKが存在しているかという問題です。
英国のBBCがフォークランド戦争(1982年にアルゼンチンが英領のフォークランド諸島を占領したことで起きた戦争、英軍の圧勝で終わった)のときに、英国軍を「わが軍」と呼ばずに「英国軍」と呼んだことで、当時のサッチャー首相が激怒したのは有名なエピソードです。今回のイラク戦争では、BBCラジオのギリガン記者が「政府は誤りと知りながら、イラク軍が45分以内に化学・生物兵器を配備できる、という情報を公表した」と報じた。その後、この情報を提供したとされる人物の発言内容を確認できず、最終的には、BBCが「全面謝罪」したものの、英国が軍隊をイラクに派遣しているさなかに、政府を真っ向から批判するような報道をしたときには、「さすがBBC」という言う声が多かった。これもBBCだが、今回のイラク戦争で、米軍がイラクの民間施設を誤爆し、市民に多数の死傷者が出ているのを、米国のメディアはほとんど報じなかったが、BBCはその様子を報じたうえで、「こういう場面をアラブの人々は、いまテレビを通じて見ている」と解説した。
いまのNHKの「中立的な」ニュースを見ていると、こうしたBBCのような、そのときの権力との緊張関係があるとは思えません。「国営放送」ではなく、「公共放送」であるならば、BBCのような迫力を持ってほしいと思いますが、予算などで、国会、そのなかでも与党にお願いをしている組織なので、とても期待はできないだろうと思います。
もっとも、「朝日、岩波、NHK」というのが、保守的な人々の言い方で、この3者が「戦後民主主義」を広めた結果、世の中が悪くなった、そうですから、かつては首相を怒らせるような報道も多かったのではないかと思います。その点では、「公共放送」の気概をもった人々もNHKには、たくさんいたということでしょう。
戦後の日本のメディアは、新聞も放送も、政府の言いなりにウソを流し続けた「大本営発表」の愚は繰り返さない、というところから出発しました。そう考えると、権力との緊張関係(もちろん、いつもいつも批判せよ、という意味ではありませんが)を維持できるかどうかが、公共放送としての資格を担保するものではないでしょうか。
この点でいえば、現在のNHKに不満がありますが、それでは、真の公共放送への改革は可能なのか。そんな不可能なことは期待せず、民放化すればいいのか、考えてみたいと思います。
高成田享
朝日新聞石巻支局長
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