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今週のテーマ会議番号:2100
スポーツは、自分でするより観る方が好き!
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2日目/5日間
働く人の円卓会議
5位
【開催期間】
2007年02月19日より
2007年02月23日まで
円卓会議とは

若林邦彦
プロフィール
このテーマの議長
若林邦彦 『報道ステーション』チーフディレクター
円卓会議議長一覧
日曜日の東京シティマラソン、すごかったですねえ。関東の視聴率は26.3%ですからね。華麗なる一族より良か�……
議長コメントを全文読む
1日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes 生まれついてのタイガースファン (tigers7・東京・パートナー有・43歳)
物心ついた時からのタイガースファンで、関東在住の今も戦闘服(応援スタイル)に身をつつんで東京ドームに神宮、ハマスタ、最近ではインボイス(グッドウイル)にマリンスタジアムと足を運んでいますし、年に一回は甲子園(去年は大阪ドーム)に行きます。応援は結構、体力を使いますよ。

yes スポーツに限らず (youyouchan・千葉・パートナー無・30歳)
若林さんの文章を読んで感じました。スポーツに限らずコンサート・お芝居・バレエ・あらゆる鑑賞に対して、観ることでエネルギー感じて、自分の中にあるものと化学変化させることができるのでしょう。それが勇気だったり始めの一歩を踏み出すことだったりするので、私は観ることが好きです。

yes 感動できると嬉しいので (abovo・北海道パートナー有・)
専ら観戦派です。もともと運動音痴で観戦派だったのですが、病気で激しい運動ができなくなってしまいましたので。好きなスポーツがラグビー。男性が激しくぶつかり合い、そして試合後には「ノーサイド」と敵味方なく互いを讃えあえる精神が好きです。最も病気をしなくても、あの激しいスポーツを自分ですることは思いもつかなかったです。

yes 青春は「思い出」に! (ぴーちひめ・東京・パートナー有・24歳)
学生時代、強豪のチアリーダー部に所属しておりました。現在仲間の半数は何らかの形でチアを続け、また残りの半数は完全にリタイアした状況です。 辛く厳しいトレーニングからの「開放感に浸る派」と、「あの青春が忘れられない派」の2手分かれたのでしょうね。私はリタイア組。現在も仲間の試合や踊りを「観る」ことはとても楽しいですが、あの辛いトレーニングを思うとNo thank you!!(苦笑) 現在は、ゴルフ・朝の散歩等、ゆっくりマイペースで出来るスポーツを楽しんでおります。

no するのも見るのも大好き (YYS・北海道・パートナー有・39歳)
今や私の住む北海道は日本一野球観戦を楽しめる地です。かつては一回戦負けが当たり前のようだった甲子園大会で、北海道代表校が優勝を争う年が続きました。また、昨シーズンの日ハムの優勝は北海道民の心を本当に熱くしてくれました。子どもの頃はTVの中の世界だったプロ野球を間近で観て、優勝に歓喜しました。特に、年とった両親が日本シリーズ会場に行って「生涯にこの感動に出会えてよかった」と言うのを聞いて、観戦・応援の楽しさを改めて実感、チームの躍進に心から感謝しました。

no すぐ影響されてしまいます (Struppi・海外・パートナー有・34歳)
特にスポーツ万能タイプ、というわけではないのですが、観るより自分でスポーツは絶対したいタイプです。自分にどんなに向いていなくてもとりあえず挑戦したくなるのです。全日本バレー大会とか見ると、次の日にはバレー部の部室を叩き、映画でカンフー映画を見たりすると、翌週から少林寺拳法などに入門したり、といった具合です。自分で「スポーツのセンスないな」と思いますが、そんながんばっている自分に「青春しているわ〜、私」と自己陶酔したりしています。(笑)

no どちらも好きです (aibe・大阪・パートナー有・31歳)
観るならだんぜん野球です。「どこのファン?」とか聞かれると、「阪神が好きですが、野球ファンです」と答えます。他チームの試合でも観ています。SOHOになるべく努力したのも、野球をTV観戦するためと言っても過言ではありません。一球一球の駆け引きにしびれたり、手術や病魔を乗り越えてやっとグラウンドに立った選手の姿を見て目頭が熱くなったり、ここぞという時の一打やファインプレーに鳥肌が立ったり。WBCはビデオで何度も観ました。いい季節になりましたね。

no 「できない」と思っていました (ぺり・鹿児島・パートナー無・25歳)
子どもの頃からスポーツに苦手意識があり、「観るもの」だと思っていました。しかし、ここ数年マラソンに参加するようになり、考えが変わりました。走った後の達成感、汗をかくことの気持ちよさ、マラソン途中で食べたバナナが非常においしくて驚いたことなど、自分でやってはじめてわかったことが多くありました。「できない」と思っていたことが、挑戦してみると以外にできたのが一番嬉しかったです。
2日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
「目の前を走り去った金メダリスト」
日曜日の東京シティマラソン、すごかったですねえ。
関東の視聴率は26.3%ですからね。華麗なる一族より良かったですからね。

でも、とにかくみなさん寒そうでした。
僕ももちろん家にいてテレビで観ていたのですが、冷たい雨に打たれてかっぱを着て楽しそうに走る3万人くらいの人と、トップを走る集団10人くらいの順位と記録が大事、みたいなアスリート振り(否定しているわけではありませんよ)とのギャップが面白かった。

投稿してくれた鹿児島の25歳「ぺり」さんがこう言っています。
「マラソン途中で食べたバナナが非常においしくて驚いた」。これって、本当に経験者じゃないと絶対にわからないことですよね。

ただのバナナじゃないんですから。マラソン途中で食べたバナナですからね。こういうのはいいですよね。自慢できますよね。そういうことは観ているだけじゃわかんないんですよねえ。

というわけで、2回目の個人的スポーツ体験はマラソンのことにします。
マラソンってテレビで見てないと全体像がわかりにくいですからね、なかなか知り合いでも出ていないと見に行ったりしないですよね。

 日時   2003年11月16日 午後2時ころ
 場所   飯田橋付近外堀通り
 スポーツ 東京国際女子マラソン


このマラソンレースはアレムさんというエチオピアの選手が優勝したレースとして記憶されているのではなく、高橋尚子選手がアテネオリンピックの代表獲得を失敗したレース、五輪2連覇の夢が潰え去ったレースとして歴史に残ることになりました。

競馬のサラブレッドには逃げ、先行、差し、追い込み、という具合に、馬がどういうレースが得意かという区分がされていて、大雑把に言えば、先行逃げ切り型か追い込み型か、という二つがありまして、これって人間の競争、レースにも十分に当てはまることです。(人生にもちょっとそういうものが当てはまる気がしますけどね。この人の人生は先行逃げ切り型、とか、あの人の性格は追い込み型、とかね。)

で、高橋尚子さんのマラソンの戦い方というのは、(あまり誰も言わないんですが)明らかに先行逃げ切りタイプと常々僕は思っていました。一見、30キロくらいまで我慢してスパートをかけるイメージがありますが、本当はスタートした競技場の中からぶっちぎっていきたい、みたいな気配を彼女からずっと感じてきたのです。

アジア大会もシドニーオリンピックもベルリンマラソンもみんな、気持ちとしては先行逃げ切りで、最後の5キロはちょっとへばる、というのが彼女のレーススタイルだと僕は秘かににらんでいました。

で、4年前の秋、アテネでの連覇を目指して、その代表選考レースとして、彼女は東京を選んだのでした。考えてみれば彼女は今まで東京を走ったことは一回もない。これは高橋が走る姿を自分の目で見る最後のチャンスかもしれないと思って、僕は飯田橋の外堀通りに出かけたのでした。しかも復路だけ。前半をテレビで見て家を飛び出して地下鉄に乗って、飯田橋で降りて高橋を観にいきました。

彼女はまだトップを走っていたとはいえ、もう完全に力を失い、金メダリストとしての、トップアスリートとしての走りはもうどこにもない、憔悴したうつろな表情で足をただ前に出している、といった感じで僕の目の前を通りすぎていきました。ちょっとびっくりしました。

高橋でもこんなことがあるんだ、マラソンは怖いな、絶好調と伝えられていたのにな、もうすぐにでも抜かれるな、先行逃げ切りは失敗すると惨敗のケースが多いからな、2位もないかもしれない、アテネには選ばれないかもな、マラソンは本当に怖いな、ということをぺたぺたと走り去る高橋を見て僕は思いました。

これがスポーツなんだ、とも思いました。いい時もあれば悪い時もある。スポーツは人生とよく似ている。悪い時があるからいい時がある。誰のスポーツも誰の人生もそういうものなんだな、とそんなことを思いました。だから、というか、そんなことを感じるためにおそらく僕らはスポーツを観るんでしょうね。

そういうことをどれだけ経験していくかで、人生の深みが出たり出なかったりする。
アスリートがしている一連の経験を、擬似的に自分も同時に体験したいと思うから、僕らはスポーツを観るのかもしれませんね。それでもマラソン途中で食べるバナナの味はわからないんですけどね。

というわけでまたあした。
みなさんも個人的なスポーツ観戦体験を送ってください。僕はあしたは競馬の話をしようかと思います。

若林邦彦
『報道ステーション』チーフディレクター
若林邦彦


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