
日帰りの小旅行
(きっくんママ・埼玉・パートナー有)
上の子は、人ごみが大嫌いなので普段は買い物もままならないが、電車が大好きなので、家族四人でよく出掛けます。いろんな新幹線や特急、SLに乗って出掛けると、たとえ日帰りでもわが家には小旅行。地図や路線図を広げると、新しい世界が広がります。移動中の車内での会話から普段はなかなか話さないようなことも子どもの口から聞いたり、また長期休暇の旅行のヒントを見つけたりすることもできます。たまには夫婦で出掛けたい、とも思いますが、家族で出掛けることを楽しみにしてくれるこのときを大切にしたいです。
少しでも体験の機会を増やしてあげたい
(bluedragon・東京・パートナー有・41歳)
心身ともにリラックスするため、1カ月か2カ月に一度は都心を離れて自然の中で休むようにしています。山の中を散歩したり、ただただ雪に触れているだけだったり、波打ち際に座ったりしているだけなのですが、普段と異なった環境の中だと、新しい一面を見せてくれます。何かを初体験する時、うちの子は固まるんだなというのも、親にとっては発見でした。感動というのも経験によって培われるのでしょうか。2度目からは計画したり大きく喜んだりするようになるので、経験の種類と回数をわずかなりとも増やしてやることが当面の課題だと思っています。
でも子どもは、遠くに行かずとも都心に遊びに行くときのほうが、おいしいそうな匂い、楽しそうな音など、初めて見るものへのアンテナを伸ばしに伸ばし、目を大きく見開いて心理的大旅行に出掛けているようです。案外子どもと楽しみを共有しているかが大切なのかもしれませんね。これからも、子どもが相手にしてくれる間は、驚いた顔、うれしそうな顔を見るために、旅行やお出掛けを続けたいと思います。
普段の体調管理やしつけも大切
(Kuri・東京・パートナー有・37歳)
親が旅好きなのも手伝って、子どもが0歳のころから国内旅行はもとより、海外にも頻繁に出掛けています。実は親のほうが子連れの旅を通じて学ぶものも多いのですが、子どもにとっても、いつも家と幼稚園の往復の中だけでは接しない人、食、言葉、空気に触れることは、とても刺激的になる様子です。旅に出ると言葉の数や内容で感じるもの(つまり興味)の対象が変わってくるのがよくわかります。それがまた時間を経て、家族との会話の中に戻ってきたりして、どんなに幼くても、旅行で体験する時間と心象は、かけがえのないものだとつくづく感じます。そして、さらに旅を楽しむためには、普段から体調や言動、しつけなど子どもをしっかり把握していることがとても大切だと思っています。子どもの体調や機嫌はとても変わりやすいので、旅先でのセルフケアや判断って、とても大切だと思うからです。
企画・スケジュール・目的を決めて
(いつこ・九州・パートナー有・44歳)
わが家は夫が日曜日も仕事に行くので、わたしと二人の子だけで企画・スケジュール・目的を決めて出掛けることが多いですね。ベスト3は湯布院日帰り旅行。目的は特急ゆふいんの森に乗ること。現地では自転車を借り、観光客の車や大型バスで込み合う街中を自由に走り回ったり、もちろん露天風呂も探して美術館の中の不思議なお風呂に入ったりして、楽しい思い出です。鹿児島では「白くまアイスを食べよう。朝日を見ながらお風呂に入ろう」ツアー。長崎では「コッコデショを見よう」ツアー。と旅行雑誌にはない内容で行動しています。子どもも高校3年と中学3年になり、それぞれの趣味があるので、受験が終わり新しい学校に行く前には、企画書を提出してもらって楽しい旅をしたいものです。
今は亡き母との思い出に
(Usa・パートナー有・41歳)
わたしが10代のとき母は亡くなったのですが、わたしは長女なので、子どものころは両親もまだ若く、夏は必ず海に3泊くらいの家族旅行をしていました。母との楽しい旅の思い出がたくさん残っており、一生の心の宝です。それに比べ、末っ子の子ども時代にはわたしはすでに中高生。父も働き盛りを迎え、海へ行く家族旅行の習慣はなくなってしまっていました。末っ子は母とは日常生活での思い出しかない、と言います。わたしは幸せだったな、と思っています。
同じ場所を訪ねることで成長を確認
(アンナアンナ・東京・パートナー有・38歳)
わが家では、南の島に行きます。ホテルはプール、海、食事が付いているリゾートホテルを選んでいます。土産物屋もほとんどないような、自然だけがある所を選んでいます。普段、いろんな物に囲まれて生活していますので、何もないことは、新鮮です。特に子どもは両親と、ただただ一緒にのんびりできることを喜んでくれます。ホテルも気に入った所に行くので、勝手がわかっていて便利ですし、くつろげます。毎回同じ所は飽きるのでは、と思われるかもしれませんが、子どもが年々成長していますので、毎回違った過ごし方をすることになり、かえって子どもの成長を確認できて、良い思い出づくりになっていると思っています。
旅行を通じてしつけを(mamarin・大阪)
現在10歳と8歳の二人がいます。家族旅行は、子どもの年齢とともに行く場所も変わってきました。幼児の時は動物園や牧場、公園などが多く、体がしっかりしてきたころからサイクリング、アスレチック、アウトドアなどアクティブに、いろいろなことに興味を持つ今は、体験的場所、陶芸、乗馬、星空観測、鍾乳洞、歴史的遺跡、などへ連れて行きます。
もちろん親の好みも反映させどこへ行っても美術館、博物館、建築を見て回ったり、マナーのしつけもさせるために中堅のレストランでしっかり食べるようにしたりしています。この春休みは岡山県で化石発掘体験と三菱銅山の跡を見学、銅山近くの粘土で陶芸体験、そして夜は満天の星空観測、という一泊旅行を楽しみました。
5月の連休には以前途中で挫折した尾道から四国まで自転車で島を渡っていくしまなみ海道サイクリングに再挑戦したいです。今度はわたしが一番体力的にきついかもしれませんけど。
自然の雄大さを感じてほしい(コリエコリコ・海外・パートナー有・40代)
当地へ越してきてから、ここ1、2年、まめに出掛けていると思います。出掛けるたびに移動が楽になっていくので、子どもたちが成長していることを普段以上に実感します。また、大人の思惑と子どものとらえ方では大きく差があることを何度も経験しました。前回のニュージーランド旅行では自然の雄大さを感じてほしい、と思っていましたが、旅行直後は、それよりも現地で見た子どもテレビ番組のキャラクターに夢中でがっかりしました。
ただ、その後写真を見たり、お友だちに旅行の話をしたりしているうちに、かえって印象が深くなったようで、最近はお友だちにも「大好きだからまたニュージーランドに行きたい」などと言っていて驚きました。また、他国の国旗や地図、言葉の違いなどにも興味を持つようになり、子どもなりに世界の広がりを感じているのは、うれしく感じています。
わたしを気遣う大人びた言葉(aim↑・29歳)
「大人になっても覚えてない年だから」というおかしな理由で、先送り先送りしてきました。昨年わたしが一人で外国旅行をした罪滅ぼしのように、息子の行きたい所へ希望のプランで旅行へ。「一人で寝られる」と言うので席を取ったのに、わたしのところへ潜り込み窮屈だった寝台や、「お母さん疲れてない?」と気遣うのを先にして甘いものに誘う子どもの心、「僕が、僕が……」とわたしを気遣う大人びた言葉。普段の生活ではきっと味わえないことの連続でした。わたしも一人旅で小さな自分を感じた時と同じように、「ここ僕のこと知ってる人、誰もいないんだよね」とポツリと言った時、どういう気持ちから出た言葉かはわかりませんが、しばらく息子を見つめてしまいました。旅は、いろいろなことを気付かせてくれ、感動させてくれます。
旅行後の成長を見るのがおもしろい(Pururu・東京・パートナー有・40歳)
現在6歳になる息子が生まれたとき、わたしたち夫婦の趣味で、生きがいでもある旅行が当分できなくなる、とがっかりしたものです。が、子どもが小さいときは田舎で散歩したり動物を見たり、ちょっと大きくなってきたら都会で美術館や博物館を訪れたりとそれなりの楽しみ方を見つけて旅の視点が広がりました。幸運にも子どもが飛行機が大好きで、ずっと座っていられるので、かなり遠く(南米など)にも行ってきました。旅行自体も楽しいし、その後の子どもの成長を見るのがまたおもしろい。子どもなりに世の中は広いんだなと、いろいろな角度からものを見るいい経験になるみたいです。どうせ覚えていないだろうなと思うようなことを、ある日突然あの時あれ見たよねなど、記憶の引き出しが開いたりして。これからも子どもが一緒に行ってくれる限り、家族旅行を続けます。
子どものおかげで普段見えてこない風景が(てっしー・福岡・パートナー無・26歳)
うち自体は大人3人の家族構成で子どもと旅行する機会はほとんどなかったのですが、最近、知り合いの子どもとよく一緒に旅行に出掛けます。子どもと話そうと彼らの目線に立つと、普段見えてこない風景が見えてくるのは肌で実感しています。それと、子どものエンジン回転の速いこと! 今意味もなくクルクル回っていたかと思うと、パタンと寝ている。「着いたよ!」と起こすと、その瞬間からフル回転。何よりその柔軟さに驚かされるのは、いろいろな所で一緒になるまったく知らない子と数分後には仲良くなっていること。気持ちに壁のないその姿勢はわたしたち大人も見習いたいところです。