

愛情があれば(パンプキンパイ・神奈川・既婚・38歳)
わたしの母は働いていました。小、中、高校生の3人の子どもを残したまま、父が他界したので、資格を取っていた看護婦になり、休日も関係なく夜勤までして、必死に働きはじめました。わたしは三人兄弟の末っ子。まだまだ親に甘えたい年齢でしたが、父が死んだという寂しさに加えて、母もあまり側にいてくれない不安からチック症候群にかかってしまいました。母にはたくさんうそをつかれました。参観日など、「絶対来てよ」と言うと、決まって「わかった、わかった」。でも何度後ろを振り返っても、母の姿は見つけられませんでした。「どうして来なかったの?」と言うわたしに、「ちゃんと望遠鏡で見てたよ。がんばってたね」とギュッとひざで抱っこして、いつもごまかされていたような気がします。わたしも親になり、あのころの母と同じ年齢になりました。命を預かる大事な仕事をしていた母、毎日緊張して、責任も感じていたのだと思います。母のおかげでわたしたち3人の子どもは大学まで行かせてもらいました。感謝しています。うそをつくのは良いことではない。でも愛情があれば、子どもはそのうそもわかってくれる。時間はかかるかもしれないけれど。
手紙で伝えます(donguri・神奈川・既婚・39歳)
わたしは、専業主婦で11歳と5歳の男の子がいます。約束はなるべく守るように心がけていますが、なかなかそうもいかない時もあります。たとえば、急に出かけなくてはならなくなった時、子どもが帰ってくるまでに帰れるかどうかわかりません。その時は、必ず出かける先と、だいたいの帰る時間をメモに書いておきます。その文章を子どもが読んだ時、離れていても、気持ちはつながっているんだと感じることができると思うのです。また、約束を破って、それが子どもにとってうれしいことだったら、おおいに子どもを驚かせていいと思います。約束は必ず守るということは基本ですが、守れなかった時は、言い訳をしないで、素直に子どもに謝ります。わたしはそんなことを心がけています。
信用第一(きりきり・既婚・30代)
約束は守るし、守れそうもない約束は初めからしません。もちろん、子どもにも「いいかげんな約束はしてはいけない」と言っています。相手が誰であれ、人間信用が一番大切だと思うからです。子どもだからという理由で、ごまかしたりしてはいけないと考えています。また、わたしが約束したことが、どうしても実行できなかった時は、わかった時点、または帰ってきてから謝ります。違約として、物を与えたことはありません。
ときどき「ごめん」もあるけれど……(TERU)
娘が生まれてからずっと130万枠勤務なので、100%まではいかないけれど、約束はほぼ守れていると思います。とはいうものの、今年になって今の会社に移ってから、事務所に常時いるのが、わたし一人ということもあり、かなりPTA関係は手を抜いています。授業参観や学校行事だけ出席して、また会社へとんぼ返りなんてこともしばしば。来年は小学校最後の学年ということもあり、娘もわたしにPTA役員をやってほしいと。ますます綱渡り状態になりそうですが、まわりの許す限りがんばってみようかなと思っています。ときどき「ごめん」はあっても、わたしなりのやりくり必死の姿を見せて、娘には納得して(あきらめて)もらうしかないですね。
約束を守るために(Yasumin・37歳)
SOHOの道へ子どものそばにいてやりたいから、できるだけ子どもを優先してあげたいから、SOHOを選びました。ギャラのことを言えば、会社勤めのほうが少しはいいだろうし、福利厚生など、社会保障もちゃんとしているけど、それには変えられない子どもとの時間を、わたしは選びました。特に子どもが小さい今は、一瞬一瞬成長している子どもから目が離せません。これからいろんな約束事が増えてくるでしょうし、できれば親として皆勤賞でいたいと思っています。
約束を大切に考えること(もなこ・大阪・既婚)
子どもに約束させたことを必ず守らせるためには、親のほうも約束を違えないことが大事だと思う。といっても何か不測の事態が起きたときは、どうしても実行できない理由を子どもに説明し、必ず代替案を提案することにしている。もちろん実行できなかったことを謝るのも大切だ。とにかく子どもの信頼を裏切らないでやりたいと考えている。こうすることで、子どもも自分の約束が守れなかったときの対処の仕方を学んでくれると思うので。
切ない気持ちが身にしみています(来夏・東京・既婚・32歳)
自分の子ども時代、母はフルタイムで働いていたので、数多くの嘘をつかれました。今でこそ母が嘘をつく気持ちも理解できますが、「8時に帰るからね」と言われたら、子どもが8時をどんな気持ちで待ち焦がれるか、何回時計を見ることか……。その切なさが身にしみてわかるので、自分の子どもには半端な嘘はつきません。帰りが遅い寂しさよりも、嘘のほうがつらいと思うから。
はじめに決めておく(himetaro)
絶対守れる約束と、あやうくなりそうな約束って、たいていは事前にわかるものです。だから子どもにそれを伝えておきます。絶対守れる約束が仕事の都合で破られそうになったとき、わたしは仕事を延期するか、代打をたてるか、断るかしてきました。働く母親にとって仕事は大事だけど、それを自分の裁量でセーブしたり調整することも大事だと思います。働く母親である前に母親であることを忘れている女性、増えてますよね。
「約束」の重み(Jerry・東京・既婚)
「できない約束はしない」。子どもにも同じようにしています。安易に約束しないから、ほとんどしたことないのですが(笑)。わたしのあこがれは「お母さんは、約束を破ったことないでしょう?」と、胸をはって言えることです。

子どもは本当は何を喜ぶのか(ワーニャ)
親として約束を守れなかったときは、あとで子どもが心から喜ぶことを考えて、いろいろなことをしてあげるようにしました。たとえば時間に余裕ができたとき、子どもと一緒にクッキーやお菓子を作って食べたり、夜寝る前にたくさん本を読んであげるとか。どこかへ行く?と聞いて、お弁当を持って公園やイベントに出かけたり。ちょっとしたことでも、親と一緒に何かをしたり時間を共有できることが、一番うれしいのではないかな……と思えるのです。
子どもにも自覚を(メリーメイ)
子どもといえども、大人のミニチュア版です。ただ先に生まれて、多くの経験を持つものと持たぬものとの違いです。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉、大人だけの言葉ではないように思えます。母親が間違いを犯す最大の原因は、わたしのおなかで生み育てた子ども、わたしのお乳で育てたわたしの子ども。子どもの前に必ず「わたしの、わたしが」と主語が付きませんか?子どもであって、そして一人の独立した幼い大人と見てあげるといかがでしょう?そうすることで、働く母親の姿が理解しやすくなるのではないでしょうか。

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