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街中の監視カメラ、最近増えてきましたね。若者のメッカ、渋谷センター街では昨年3月、新宿・歌舞伎町に次いで10台の監視カメラが稼働し始めました。センター街周辺の刑法犯認知件数は都内平均を大きく上回っていて、一昨年の刑法犯の発生認知件数は都内平均1平方キロメートルあたり約134件に対し、渋谷・宇田川町は何と67倍の8,918件を数えていました。
そこで、警視庁は渋谷センター街周辺に防犯用の監視カメラ10台を設置、新宿・歌舞伎町や池袋・西口に設置されたカメラと共に、映像は各所の所轄署と警視庁本部の生活安全総務課に送られ24時間体制で監視され、録画記録されています。それまでの渋谷センター街では、不法滞在の外国人らによる違法薬物売買などの姿が目立ち、適当な間隔で行われる一斉検挙との「いたちごっこ」でしたが、確かに、監視カメラ設置後は、そうした姿が恒常的に減っているのは事実です。
当然のことながら、背景には日本の治安悪化がある訳ですが、もともと安全信仰が高かった日本では、プライバシーに対する疑問を投げかける人も少なくありません。センター街に立って、ふと街路灯を見上げると、ドーム型の監視カメラが目に飛びこんできます。しかも、レンズの向きは360度回転するため、センター街は、かなり漏れなく監視されていることになります。善良な市民が街を歩いたり、会話をしたり、ショッピングをしていたりする姿が、どこかで誰かに監視されている状況は、少し前までは映画の中だけだと思っていましたが、今やもう現実なのですね。ちなみに私のマンションでも最近、監視カメラが導入されて、ちょっと大袈裟と思える位、赤いランプが点滅しています。
プライバシーと引き換えに「覗かれる」日常生活……果たして、監視カメラはどこまで犯罪を減らすことができるのでしょうか。プライバシーのことも含めて、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。初日は、皆さんの生活回りで最近感じる「監視カメラ」の存在について教えてください。
それでは一週間、よろしくお願いします。