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第5回 '30を考える
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自分で探し出す新たな価値観 |
進藤 |
やはり、それまで続けていたことを断ち切って、新しいことに挑戦することを決断するのには、覚悟と勇気みたいなものが必要なんでしょうね。 |
misae |
退社を決めたきっかけは何だったんですか? |
進藤 |
バラエティーもスポーツもニュースも、様々な分野で経験を積ませてもらって、「仕事をする」というのはどういうことなのかという基本的なところから教わった、充実した会社生活でした。職場にも仲間にも私はとても恵まれていたと思います。
でもいつの頃からか、私の中に別の興味がわき上がってきたんですね。そんな自分がいつつ、「情報を伝えること」に身体ごとぶつかって邁進している同僚の中にいることが、だんだん恥ずかしくなってきた、というか、そんな自分が中途半端で申し訳なくも思えたりして……。
様々な生き方の選択肢があったと思います。もちろん不安がなかったわけではないですけれど、私のようなノンビリな生き方があってもいいかな、と(笑)まあ、道は険しいことは重々承知してますが(笑)。 |
misae |
そしてこれからの方向は? |
進藤 |
misaeさん、インタビュー上手ですね(笑)。
そういった聞き手とか、語り手としての職人的なスキルをもっと身につけたいですね。修行の日々はまだまだ続く(笑)。
歳を重ねるごとに30代、40代、50代、その人にしか聞けないこと、語れないことがあるだろうし、そうやって時間をかけてどんどん積み重ねていける仕事とのつきあい方ができればと思っています。
もちろん、その他のお仕事にも興味があるので、出会いを大切に、フットワークよくいたいですね。内側から揺り動かされるような……だから、今日だってずいぶん吸収させていただいています。
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misae |
ワールドカップのお仕事については? |
進藤 |
これは、古巣のTBSの方が、会社を辞めた人間に対して「うちで仕事をしませんか?」と言ってくださったことがすごくうれしくて。しかもサッカーの仕事は前回のフランス大会でもご縁があったので、願ってもない職場でした。それになにより、興奮の連続で、本当に幸せなお仕事でした。 |
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