ホーム> career & management > 国境を越えた足跡> 第5回 特別編「30'sを考える」


第5回 '30を考える
8/8
積み上げた経験を活かしていく30代 |
進藤 |
20代って広く浅くの時代だと私は思っていて。何でもやらせてもらいたいし、何でもやらなければならない。それが30代くらいになると、おのずと絞られてきて。あれもこれも手を出すのではなく、目の前にあることを一つひとつクリアしていくと、その先に道が広がっているのではないか、と思うようになりました。
今はインタビューのお仕事がメインになっているんですが、いろんな人に会って、生き方に触れられる。質問するために、その人がどういう道を歩んでこれらたのかをなぞることによって、自分の興味の幅も広がってきていると思うんです。小さなことかもしれないけど、ひょっとしたらそれが、この先、新たな可能性に結びつくかもしれない。大風呂敷を広げても、今の自分を三段跳びも四段跳びも飛ばしていかれないので……。
みなさん、30代をどんなふうにしていこうと考えていらっしゃいますか? |
史 |
20代ってあらゆる可能性を秘めた時期、でも30代は考えたことを実現したり、行動したりする時期だと思っていて。とはいえ、ひとつ選んだらそれだけ、というわけではなく、いざその30代になって、どういうふうに自分の可能性を広げていけばいいのかなと考えています。
19歳くらいの時に、私は若くてうらやましいでしょ、とばかりに「お母さんは戻れるとしたら何歳に戻りたい? 私みたいに19歳に戻りたい?」と聞いたんですよ。そうしたら、「いや10代や20代には戻りたくない。30代に戻りたい」と。予想もしない答えだったから「どうして?」と聞いたんです。うちの母はあの年代にしては晩婚、28歳で結婚したんですよ。独りで美容室を経営していて。「仕事もあって、妻で母で、30代は一番楽しかった」と言っていて、それ以来私は20代を飛び越してもいいと思うほど、30代を楽しみにしていたんですよ。
実際30代になってみて、自分はまだ結婚してないし、子どもも産んでないし、まだまだとは思うんですけれど、その分、可能性もあると思って、その中から自分の生き方を見つけていこうと。今になってみれば、20代のうちにもっと無駄なこともやればよかったとは思うんですけど、でも30歳がスタートだと思って。 |
isnow |
なかなかこういった機会がなかったので、今日はすごい勉強になりました。みなさん前向きで、私はだめだめばかりでいたので、そういう精神ではなく、志高くいこうかな、と思いました。常にダラダラなので。 |
進藤 |
でも時にはダラダラも必要です(笑)。 |
isnow |
でも常にダラダラなので(笑)、締めることは締めないと。いい30代を迎えるための準備をしたいな、と思いました。 |
ミキ |
30代って二つに分かれるような気がしていて、決意がしっかりしている人、逆に迷っている人って多いと思うんですよね。でも迷っている自分へも含めて、30代は迷って、自分の行きたい方向に行けるように考える時期でもあるので、一緒に考えて、素敵な30代を迎えましょう。 |
misae |
30代には社長になって、それ以降も自分をブラッシュアップして、若さや勢いがなくても輝いて、根拠のある自信をもっていけるようにしたい。 |
進藤 |
あるアーティストにインタビューした時、その方は30代までずっとプータロー生活を送ってらしたんですって。バイトをかけもちして。でも30歳になる時に、プロになろうと決意した。それまではお肉屋さんでアルバイトをしていて、お肉の切り方がうまくて「うちの後継ぎにならないか?」とみこまれて、その道も真剣に考えたんだけど、でもやっぱり音楽への思いが断ち切れなくてことわったんですって。
で、今40代になられて、今思うと一見無駄かもしれないと思われたようなことが、実は役に立っているとおっしゃるんですね。結果論だけど、30歳からが人生のスタートだと考えているとおっしゃっていました。
それはとても心強いメッセージですよね。私たちはどうしても年齢をカウントダウンしがちですが、若さはだんだんなくなっていくものだけど、経験が自分の中に積み重なっていけば、そこから生まれるものがあるのかな、と思うようになりました。
ま、なんのかんの言っても、行動が伴わないと話にならないですが(笑)これ、私の最大のテーマです(苦笑) |
|
8/8
|