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私の視点

病気を患う「大人」と「子ども」

藤田正美(ふじた・まさよし)
『ニューズウィーク日本版』編集主幹

2004年2月21日

民主党の5人の議員が小泉首相と会食したということで、党から厳重注意を受けました。「国会開会中に有権者の誤解を招くような行為」というのが処分理由だそうです。対立する政党の党首と食事をすることがそんなに悪いことなのか、ちょっと疑問に思った人も多いのではないでしょうか。まるで共産党みたいに杓子(しゃくし)定規にすぎるのではないか、これがわたしの率直な感想です(ちなみに共産党はこの件について、一緒にご飯を食べてもきっとおいしくないでしょう、とコメントしました)。

政党離れの本質は?

古賀潤一郎議員の経歴詐称疑惑のときの右往左往ぶりと比べると、実にすばやく処分したのですが、ものごとの軽重の判断がおかしいのではないでしょうか。古賀議員のケースは公職選挙法にも触れる問題であり、なおかつ多くの有権者に対して「嘘」をついたという「罪」は大きいのです。それを党略的な思惑も絡んで本人の自発的「離党」で済ませようとしました。結果的には民主党が除籍処分にするということで決着しましたが、実は有権者に対してどう責任を取るのかという問題は決着していないのです。それをやろうとすれば、自民党の山崎拓さんが復活するかもしれないからです。

このケースを見ると、どの政党もおよそ党略を大事にするという点では、変わらないということがよくわかります。実は有権者が政党にあきあきしているのがこの点であるということを、政党幹部はわかっていないのではないでしょうか。まして自民党と民主党では政策的に大きく違うわけではありません。かつてイギリスでは労働党が勝つと企業が国有化され、逆に保守党が勝つと国有化された企業が民営化されるというようなことがありました。そんな政策の違いは自民党と民主党の間では存在しません。

菅代表、自民党議員にごちそう?

ということは、民主党が政党としていかに清廉潔白であるかということは、「差別化」の大切な要素であるということなのです。ですから古賀議員のケースでは、「疑わしきは罰す」というぐらいの姿勢で臨まなくてはならなかったはずなのです。世論の反発にこりたのか、今度はたかが小泉首相との会食に参加した議員を厳重注意するという逆に愚かしいことをしてしまいました。これによって、民主党が清廉潔白な政党であると思った有権者がどれほどいたでしょうか。僕などはむしろ古賀議員のことを考えると、まあ姿勢がよくぶれる政党だなという印象を強くしました。

でもこういう問題では、もうちょっとユーモアのあるやり方をしてもいいんじゃないでしょうか。たとえばその5人の議員がポケットマネーで小泉さんをおいしいイタリア料理に招待するとかして「お返し」をするとか、菅さんが自民党の議員を5人招いてごちそうするとか、小泉首相に「借り」はつくっていませんよ、ということを国民に説明するやり方はいろいろあるでしょう。

迷走、民主党

この問題を考えると、最近の民主党が自民党に対抗できる政権を担える政党であることを強調するために、国会論戦などでもやたらに「好戦的」になっているようにも見えます。これも不思議な話です。民主党が広い国民的に支持を受けたのは、社民党のような頭が固い左翼政党ではないということなのに、それを誤解しているとしか思えません。自民党との対立軸をはっきりさせるのは決して悪い話ではないのですが、その軸はイデオロギーではないのです。つまり現実的な政策で対立軸を鮮明にしつつ、現実的な政策決定に関与するというむずかしい課題をこなさないといけないのですが、現在の民主党はそちらの方向に向かっているようには見えません。

自民党は動脈硬化を起こした政党ですが、民主党も急成長したおかげで一挙に成人病の世界に入ってきたのでしょうか。この夏の参議院選挙で有権者がどのような判断を下すのかとても気になります。

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