ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第100回 篠原 欣子さん

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篠原 欣子さん
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こっちの方が泣いていました
- 篠原
ものすごかったですよ。辞めた女性もいました。夜中になると支店のトップからバックオフィスに移動した女性社員から「社長は冷たい」とか「私たちは、もういらないんでしょうか」とか、毎晩、電話がかかってきましたよ。ノイローゼになりそうでしたもの。こっちの方が泣いていましたよ、電話を切ってから。私自身もすごく悩みましたよ。
- 佐々木
そうですよね。経営全体によかれと思っている所が、どうしても一人ひとりを見ていれば、特に相手側の視点で見れば、理解できないとか、不条理だと思うことが出てくる。それで、どうやって対処されるんですか? そういう不満が出てきちゃったら。
- 篠原
でもね、私が始めた時の最初の税理士の先生から「女性ばかりの組織では、売り上げの数字なんてあまり言っちゃダメよ」ってアドバイスされていたので言えなかった。私は頭の中で、売り上げをあげないと利益が出ないのに困っちゃうって、イライラしていたんですよ。気になってならない。その、もどかしさがあったんです。
そこに新しく男性が入ってきて、「社長、売り上げをあげなきゃならないんじゃないでしょうか」なんて、あからさまに言ってくると安心したんですね。それで、もう、変えなきゃいけない、って実感したんです。
- 佐々木
そういった大きな決断は、どなたかに、相談されたりはしなかったのですか。
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