ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第107回 毛利 子来さん

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毛利 子来さん
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こういう度胸のあるお母ちゃんが、私は大好きでね
- 佐々木
でも、うかがっていると、これはきれい過ぎる言葉かもしれないけど、当然、先生がプロとして「これは大丈夫」って判断があって、やっていらっしゃる事じゃないですか。先生だって、本当に「これはまずい」と思えば、薬を与えるわけですよね?
- 毛利
それは、結構子供ってそういう事がありますから、出しますよ(笑)。あそこに薬も置いてあるでしょう。
- 佐々木
だから基本的に、「すごく深い愛情」と「大らかさ」っていうのが背景にあっての話ですよね。
- 毛利
ん……、まあ性格もあるかなあ。
- 佐々木
私の娘は、やっぱり上の子が3回ひきつけたんですが、初めてのとき救急車で。
- 毛利
ひきつけ、怖いよな。
- 佐々木
でも、私は見ていないんですね(笑)。仕事をしていて。
- 毛利
保育園で?
- 佐々木
2回とも自宅なんですけど、1回目は、高熱だったのでベビーシッターさんに預けて、私は会社に行っちゃったら、「ひきつけました。で、救急車呼びました」って。その時、救急車で運ばれるっていうのなら、もう焦ってもしょうがないので、「じゃあ、行き先が決まったら教えてください」って言って、取材を受けている最中だったので、最後まで続けて(笑)、それが終わってから、病院確認して行ったんですけど。
- 毛利
わあ、こういう度胸のあるお母ちゃんが、私は大好きでね(笑)。
- 佐々木
(笑)そうしたら小児科医に運ばれていって、行きましたらね、「すいません」って言うと、「お母さん、何していたんですか?」って言うから、「仕事から今駆けつけてきました」って言ったら、「こんな高熱のある子を人に預けて、あんた、よく働けますね」とか、小児科の先生が私を、皆のいる前ですごく怒ったんです。だから、すごく私、嫌な気持ちにね……。
- 毛利
僕も腹が立ってくる。そんな話を聞くと。うん。小児科の多くは、働く母親を嫌うんです。子どものために愛情を降る星のごとく注いで、一生懸命面倒を見る親がいいという考えなんですが、僕は逆で、放っておく親の方がいい親だと思うんです。
なぜなら、子どもにとっては、親がいろいろ自分の面倒をみている事は、うるさいですよね。ストーカーがついているようなもんですから。だから、あなたみたいに仕事をやっている方が、ストーカーがいないんだから。
- 佐々木
(笑)。だからやっぱり、今13歳になります娘が、いまだに、「一緒にお風呂に入ろうね」とか「手をつないで寝ようね」っていうふうになりましたね。求めてくれます(笑)。
- 毛利
結構、親思いになるでしょう?
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