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杉山ちなみさん
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テストに合格しないと「アスレティック・トレーナー」って名称、使えないんです
- 佐々木
高校時代に、スポーツに興味があるとか、雑誌を見てトレーナーという職業を知ったといっても、そこでトレーナーという仕事に突進していったのは、何だったんでしょう?
- 杉山
スポーツが大好きで、自分も体を動かすのが好きだったんですけど、環境的にも、自分の能力的にも、自分は選手じゃないんだろうな、というのを感じてたんです。
一時期、医者などの医療関係も、自分の中では考えた事があったんですけど、いかんせん高校が英語の学校だったので、医学は無理かなって。それで自分が動き始めちゃいました。
- 佐々木
高校2年で興味を持ったNATAっていうのは、どういう資格なんですか?
- 杉山
「National Athletic Trainers’ Association」っていうのがあって、今、株式会社になっている団体なので、国家試験じゃないんですけど、アメリカでは、そのテストに合格しないと、「アスレティック・トレーナー」っていう名称を使っちゃいけない、というものなんです。
- 佐々木
すごく権威があるんですね。それは、どういう試験があるんですか?
- 杉山
そのためのプログラムが大学にあるんです。大学での勉強を終えて、卒業して、実技というか、「プラクティカル」が、あの頃1,500時間とか1,800時間とかあるんですけど、それをクリアして、初めて、まず受験資格が得られるんですね。
それで、全部クリアして、受験をしました。私達の頃は「リトゥン・テスト」と「オーラル・プラクティカル」と「シミュレーション」がありました。「リトゥン」は筆記試験で、「オーラル・プラクティカル」というのは、4問だったか、出題されるんです。たとえば、「肘が悪い人に対してテーピングをしてください」とか「神経支配を何番から何番まで説明してください」とか「こういう怪我をした選手に対してのリハビリのメニューを作ってください」というのを、30分以内に全部答えなくちゃいけない。
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