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石川 雅仁さん
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エヴィデンス(実証データ)へのこだわり、そして起業
- 佐々木
会社にしようとすると、どういう会社にしようかなとか、いろいろ考えられましたよね。
- 石川
当時は、会社にしなかったんです。ただ、個人輸入の代行お手伝いを個人でするという感じでした。ですがそれからすぐに発展していって、日本でもこういう本物の製品を作りたいということで、会社を設立したんです。今では、多くの企業のために、研究、製造をするようになりました。
- 佐々木
わたしたちが実際に買っている化粧品会社、製薬会社が販売している、ビタミン入り化粧品やサプリメントを御社が作っていらっしゃる、ということですか?
- 石川
そうです。化粧品メーカーさんや美容メーカーさん、通販メーカーさんなどの製品をわたしたちが開発し、製造し、納めていることもあります。うちはまだ規模がそんな大きくないので、もちろん全部とは言いませんが。
- 佐々木
何種類ぐらいありますか?
- 石川
商品数からいうと、150種類ぐらいありますかね。いわゆるビタミンから、機能性の優れたサプリメント。今では食品もあります。実際に機能を持った食材であるとか、ドリンク類であるとか、いろんなものに形を変えています。
- 佐々木
それは興味があります。サプリメントを販売している会社が、必ずしも、研究開発し、製造しているわけではないんですね。石川さんのような会社が後ろにあったわけですね。ということは、他にも同じような製造会社は日本にあるわけですよね、何社か。
- 石川
はい、あります。
- 佐々木
他社と比較して、御社の一番の特徴は何でしょう?
- 石川
うちが一番優れているというわけではないとは思うんですけど、2点あるでしょうか。一つは、ただ製品を作って納めるというより、ニーズにあった製品を開発できるという製造技術力。
あともう1つは、使う原材料。うちが使っている原材料は、必ずエヴィデンス(実証データ)を持ったものなんです。人での臨床が行われたものであるとか、科学的な根拠を持ったものを原材料に選んでいます。実際にわたしも自分の病気を治す時に、「無駄なものは摂りたくない」、「あまり効果がないものは摂りたくない」と思いました。ですから唯一他社と違うとしたら、そういう原材料しか使わない、エヴィデンスを持った開発をする、ということでしょうか。
- 佐々木
その原材料を選ぶとき、自然のものであることにも、こだわっていらっしゃるのでしょうか?
- 石川
はい、もちろんです。自然とエヴィデンスって、すごくかけ離れているイメージがあるんですけど、実際は結構同じことなんですね。たとえば、醤油のように昔からあった食べ物というのは、食経験を持っているんですね。多くの人に食されてきた経験があるということはエヴィデンスと同じなんです。ですから昔から使われていて、なんとなく良いとか民間療法的に「効く」って言われているものを、化学的に分析したり、エヴィデンスをとったりすると、実際、本当ににいい成分が入っていたりすることが確認できることが多いですね。
だから、自然である素材を選ぶ、食経験のあるもの、昔から伝わってきたものっていうのは、わたしの言うエヴィデンスのある素材と必ず表裏の関係です。それをどこまで化学的にはっきりさせられるか、そういうことをうちの研究開発部隊が取り組んでいるのです。
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