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中谷 彰宏さん
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0代、10代への回帰
- 佐々木
先に40代の話聞いちゃったけど最後に。俳優、作家などさまざまな肩書きをお持ちですけれど、これから50代、60代、70代と、どんな中谷彰宏になっていこうと思われますか?
- 中谷
あ、それはもうね、0代、10代へ戻ってゆくでしょうね。
- 佐々木
仕事的には、どういうふうにしていこうと思われますか?
- 中谷
0代、10代でやっていたこと。仕事にしたいという意識じゃないですね。0代、10代でやっていたことが結果として仕事になっちゃうだけなんですよ。これこれの仕事をしたい、ということじゃなくて、それが仕事になっちゃうだけなんです。だから「作家になりたい」といって作家になれない人は作家という仕事をやろうとしているからなれないんです。
でも本を書くのが好きな人は、仕事にしようと思わないけど、やってるうちに仕事になっちゃっただけなんです。あらゆる仕事はね、「なりたい、なりたい」と思ってる人にはやれないんです。「出会いが欲しい、欲しい」と思っている人に出会いがないのと同じです。「恋人が欲しい、欲しい」と思っている時に恋人なんてできるわけないんですよ。ギラついちゃってるから。
そんなことは、すべて結果なんですよね。仕事になるかならないか、儲けになるかならないか、成功するかしないかっていうのは、結果なんですよ。結果を先に求めるといけないんです。ストライクを取ろうと思ったら、ストライクは絶対取れなくなる。ストライクはいいフォームの結果にすぎない。結果であり通過点にすぎないっていうことですね。
- 佐々木
わかりました。本当に、いつまででもお伺いしたいのですが、今日はこの辺で。ありがとうございました。ぜひ、また続きを。
対談を終えて
中谷さんは、作家としてのご活躍ぶり、そしてよく通る声のせいか、いつお会いしても異次元の世界の人と思えるようなエネルギーの強さを感じます。その源は何だろう。お話を進めるうちに、それは中谷さんの感性の深さからくるものだとわかりました。人の能力は無限、そして人より深く「時」を体感をする人がいる。魅力的な人は、魅力となる要素を自分の周囲から見つけることができる、ということでしょう。わたしも切磋琢磨します。ありがとうございました。(佐々木かをり)
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