ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第4回 中谷 彰宏さん

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中谷 彰宏さん
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メンタルトレーニングの40代
- 佐々木
どんな40代にしたいですか? 何か、「こういうステージ」みたいなものありますか?
- 中谷
今僕が一番興味があるのはやっぱりメンタルトレーニングだから、メンタルトレーニングをしていくところでしょうね。
- 佐々木
メンタルトレーニングについては、今までたくさんお伺いしましたけど、それはストレスに強くなるということではなくて、安定した精神状態を持つということへの興味?
- 中谷
そうですね。今おっしゃったのでいえば、後者。バランスですね。たとえばここに離れたところにボトルがありますよね。このボトルを手を使わずに倒すにはどうしたらいいか。
- 佐々木
長崎県のコーヒーショップご存知ですか? わたし行きたいなあと思ってるんですけど、経営者仲間がみんなよく行くんです。そこのコーヒーショップはコーヒーしか出さないんですけどオーナーが、見てものを動かすといったことをする。超能力と言う人もいるし、精神力と言う人もいる。多くの経営者や科学者もお客さんとして行くらしいんですけど、感動するって。
- 中谷
スポーツを分類する方法があって、大きく分けると5つ。もっと細かく分けると29の分け方があるんです。その中で言うとボウリングは弓と一番近いんです。的に当てるゲーム。
弓の場合はね、構えた時点で、もう勝負あったなんですよ。弓を見に行く人ってね、弓が好きな人しか行かないんですよ(笑)。そうするとね、的を見てる人なんか一人もいないんですよ。みんな構えを見て「あ、あの人は当たった。この人は……」っていうのが見てわかる。
一般が多い世界っていうのは的ばっかり見る、つまり結果だけを見るんです。だから本当はゴルフはフォームを撮らないといけない。ボウリングの世界でも、アプローチに立って、構えた瞬間に、ストライクを取ったか取ってないかはもう決まっているんですよ。だからそこまでにどうするか。ダンスも、会って向かい合った瞬間に「あ、この人うまい」とか、うまいか下手かわかる。
つまり、もうその時点で踊っているんですよ。だから、見るだけでピンを倒すようにするためには、その「倒すシーン」に自分がどういうイメージを持っていけるか、っていうところがポイントなんです。それで「あ、これはもう倒れている」と思ったり、そうでなかったり、というのが事前にわかるんですよ。
大切なのは、心と体のバランスを取るっていうことだけで、あとはその通りやるだけなんです。
- 佐々木
それを40代に?
- 中谷
これは今までは、どうしたらうまく倒せるかって、テクニックはもう覚えてきちゃってるわけですよね。テクニックは覚えてるけど、テクニックやトレーニングじゃなくて、楽しんでそれができるっていうことなんですよね。楽しんでやらないと絶対倒れないです。そこには当たらないです。
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