ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第53回 細川佳代子さん

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特定非営利活動法人スペシャルオリンピックス日本 理事長
細川佳代子さん
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いい教育
- 佐々木
細川さんのその前向きで挑戦大好きな性格は、小さなころから、いい教育を受けてきたからだ、と発言されていたと思うのですが。
- 細川
まったくその通りです。
- 佐々木
どういった教育ですか。
- 細川
まず、ボランティアのDNAが、いつスイッチオンになったかというと、私は中学1年だと思ってたんですけれど、実は、1歳のときだったんですね。
- 佐々木
1歳!
- 細川
私の母、もう33年前に亡くなった母なんですけれど、ふと、数年前にその話を思い出したの。細川さん、なんでボランティアを始めたんですか、何がきっかけですか、ってよく聞かれるのね。私ね、そんな、何を始めようと思ってやったとか、そういう記憶が一切ないわけ。自然にやってることが全部ボランティア活動になってたっていうだけで。
一体いつだったかしらん、って思ったら、中学のときに、養老院、昔の老人ホームよね、身寄りのないお年寄りが集まって生活している家があるっていうのを聞いて、友達誘って訪ねて行ったの。本当にさびしそうな家で壁に何も貼ってなかった。だからみんなで絵を描いてあの壁に貼ろうねとか言って。
歌を歌いに行ったりとか、いわゆる慰問みたいなものを、別にそういうのがあったわけでもなんでもないんだけれどやっていた。なんと言うか、感じたらすぐ行動、友達誘う、っていうふうにしていて。最初のそういう行動が、中学生だったわけよね。
だから、それが最初かなと思ったんだけれど、ふと突然母の話を思い出したの。鵠沼の家で、1歳のとき、まだはいはいしていたときに、朝起きると、毎朝、私は隣の家を訪問してたんですって。
- 佐々木
え? 1歳で、はいはいしながら?
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