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進藤奈邦子さん
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いつでも前向きでいる力
- 進藤
まあ、頼りになる人がいると、なるべく国内にいて、国に何かあった時に責任をとってもらうとか、相談にのってもらうとかっていうふうになるから。
あとは、やっぱり、海外でやっていくには面の皮が厚くないとだめ、っていうのがある。日本人の秩序のある、縦社会で着実に頑張っていけばだんだん昇進する、っていうんじゃなくて、ものすごい足の引っ張り合い、蹴飛ばし合いの世界なんですよね。最初は信じられないんですよ、「えー、そんな事あるかな」って思うような汚い手を使う人もいる。たとえば他人が用意した文章を平気で名前だけ変えて出すとか。それもしちゃう世の中だからね、そういう所でいかに闘えるか。
- 佐々木
いかに前向きで、次の戦略を練ってすぐ行動を起こせるか、なんだ。
- 進藤
そう。そう。だから最初はびっくりした事が結構あったんだけれども、その時も心を割って話せる友達がいたから、その人たちが教えてくれたの。そんなの別にあなただからじゃない、みんなそうするの、そうされてくるの。あなたは引きずり降ろさなくちゃいけない所にいるから降ろされるんですよ、って。
- 佐々木
相手にされてないなら、意地悪されない。
- 進藤
そう、そう。いくらでも親切にしてもらえる。
- 佐々木
でも、この話は、今読んでいる女性たちも、共感しているかも。ある意味レベルの差こそあれ、似たような事がきっとあって、みんな自分だけがいじめられてると思ったり、あいつが悪いと勝手に思ったり、環境が悪いからわたしは不幸だ、と思ったりするけれども、残念ながら世界中どこでも、そうなんですね。
- 進藤
そう、そう。
- 佐々木
そんな中で、新しいポジションを617人の中で勝ち取って、こうして笑顔いっぱいで子連れで旅行している進藤さんは本当にますます魅力が高まっています。これからもメール、しましょう。日本の働く女性としても、どうぞ、WHOで活躍してくださいね。そして、世界中を飛び回って、感染を制御してください。今日はありがとうございました。
対談を終えて
初めての出会いは、9年ほど前。なんと、私の講演を聴きに来たお客様でした。その後は親友の一人に。同じ年代の子どもたちがいることも共通の話題です。国連の仕事をするために、スイスに転居した彼女と、今回久しぶりに会って話しました。SARSやインフルエンザなど地球規模の仕事に携わり、水を得た魚のように、以前に増してパワーアップし、幸せになっている彼女をみて心から嬉しく思いました。素敵な女性が、まだまだいます。イー・ウーマンではもっともっとそんな仲間を増やしたいと思っています。
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