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野口 健さん
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酸欠で脳細胞が死んでしまう
- 佐々木
それだけ苦しいトレーニングは、どういうタイミングで始めるんですか? いつ頃から低酸素に慣らしていくんですか?
- 野口
あんまり年中やっているとダメージが強すぎるんでね、だから僕は、行く1カ月くらい前から、週に1〜2回行ってるんです。
- 佐々木
じゃあ、行く直前の1カ月くらいで、合計6〜7回。
- 野口
まあ、行けて、そんなもんですね。ただ、あんまりあれをやり過ぎると、本物に行く前に疲労がたまっちゃうんです。酸素がないと良くないんですよ。人間は酸素がたっぷり必要なんです。
- 佐々木
本当ですね。
- 野口
酸欠状態になると、脳細胞が死んでしまいますから。8,000メートルに1回行くと、ボクシングでボコボコに殴られてノックダウンされるのと同じレベルで脳細胞が死ぬんですって。
登山家でヒマラヤに行ってる人で、ボケる人が多いんですよ、本当に。50代半ばぐらいでエベレストに10回登った、有名なシェルパがいるんですけどね。10回とも無酸素で登ってるんです。彼は50代半ばですけど、もうボケてしまっているんです。
計算したら、この10年間で32回、ヒマラヤに行ってるんです。ということは、もう、相当やばいですよ! そろそろボケが始まるかもしれないですよ(笑)。
12/32
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