ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第59回 野口 健さん

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野口 健さん
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東京都内で高山病
- 野口
よくジムかなんかにあるやつですね。で、指に血中酸素濃度を測るメーターをつけるんです。普通にこぐだけなんだけど、これがえらい大変なんですよ。5,000メートルに行ってこぎますからね。するともう、完全に酸欠状態になるんです。個人差がありますが、酸欠の高山病っていうのは、2時間くらいから始まるんです。家に帰ってから、ゲエゲエしちゃいます。
ヒマラヤにいると、高山病はあるので、頭がいつも痛いんです。吐き気もするしね。そういう中にずっと2カ月間いるんですけど、ヒマラヤにいるとそれについてはあまり大きな疑問を感じないんですよ。だけど、東京で高山病になると、「何をやってんだ、俺は!」って、疑問に感じて、余計苦しいんです(笑)。
- 佐々木
そうですよね、景色が、東京都内ですものね。
- 野口
ええ。山に行くと、そういうものだから、そういう痛みを素直に受け入れちゃうんですが、東京にいる時にあの痛みを受け入れるのがね、苦痛なんです。でも、あそこでトレーニングを積んでいって、だいぶ効き目がありましたけど。
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