ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第6回 川合アユムさん

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川合アユムさん
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ホットに生きたい
- 佐々木
関西人と東京人ってやっぱり違いますかね。
- 川合
人間は一緒だと思うけど、世の中の雰囲気は違いますよね。むちゃくちゃでしょう? 遠慮なく人の懐まで入っていきますから。
いいかっこ言ってたらボコボコにして、中まで入って「ここまで来んなよ」と。いい面も悪い面もあるんでしょうけど。
- 佐々木
若者もみんな違う? 経営者も違うかもしれないけれど。
- 川合
慶応の学生でもそういうのっていますよね。講演に行っていろんな話ししても、今どきの大学生は議論しない。今どきの大学生って本音で議論しないですね。
そんなことまで言ったら「相手の価値観を侵害してしまうんやないか」「嫌われてしまうんやないか」とか。だからすごく遠慮し合った距離感の中でしか話さないですね。
僕らの時代なんか、地域はどうだかわかんないですけど、ふつう学生時代だったら議論して熱なってきてどつき合いのけんかをしてしまうということもあったと思うけど、今はそんなことしない。すごい奥ゆかしいというか。
東京テイストな感じって嫌いなんです。疲れるんですよ。社交辞令と名刺交換と。
いいかっこ言ってたらボコボコにして、中まで入って「ここまで来んなよ」と。いい面も悪い面もあるんでしょうけど。
- 佐々木
でも、本音での論議とかって、急にはできない。
- 川合
できないですよ。僕も最初からできてたんじゃなくて。人間って、行動を制限するのは何かというと自分の固定観念。世の中こういうものだとか、こういうことしちゃいけないとかって枠組みを全部自分で作ってる。非常識かもしれないけど、その枠組みを取り除いていくことからやらなくちゃいけないのです。自分の枠組を一生取り除き続けなくちゃいけないと思うんですね。
- 佐々木
それで、自分自身がわかり、開放もされていく。
- 川合
うん。子どもに返っていくべきなんですね。
子どもっていいですよ。何にもとらわれてないから。常識がない。僕、ふだん生活してると周りから常識がないと言われるけど、わざと常識をはずす努力をしたんですよ。
たとえば、初めて逢う人にそこまで言う?と言われたとしても、そこまで言ってしまうけど、その人に本気でかかわる気であれば、そこまで言うべきだし、どうでもいい相手だったら言わないんですよね。どうせならホットに生きたいですね。
対談を終えて
会うたびに深いやさしさと自由度を増していく、川合さん。「最近どこに行ったの?」と旅の話を伺うのが楽しみなのです。どんな相談をしても、関西弁とリラックスした笑顔で、いつも気持ちよく話を聞いてくれます。すべて「人生の原点って何なのかってことだ」と、教えてくれているような気がします。これからも、どうぞよろしく!(佐々木かをり)
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