ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第66回 板倉 啓子さん

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薬膳研究家 板倉料理学院院長 メンター・フーズ(有)代表取締役
板倉 啓子さん
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高麗人参は、どんな効果が?
- 板倉
もちろん。血圧は大丈夫そうですし、冷えにも効果的ですから。高麗人参の産地って、日本で3カ所あるんですね。長野県丸子町と、島根県の大根島と、あと福島県で作られています。
- 佐々木
私のは、韓国です。
- 板倉
粉末ですね? 正官庄マーク付ですか?
- 佐々木
はい、6年根。
- 板倉
じゃあ、よいですね。私、実は高麗人参オタクなんです(笑)。血圧が低いので毎日食べています。高麗人参は、日本で全国大会というのがありまして、島根で第16回のときに、基調講演と、講演だけでなく、「お料理を作りませんか?」ってご提案をしまして、朝、6年根を引っこ抜いていただいて、高麗人参料理を10種類くらい並べたんですよ。
高麗人参の佃煮から、天ぷらやデザートまで作りまして、もう6年根で料理なんて機会はないだろうと感動で、気合を入れて作りました。皆さんには大好評で喜んでいただいてうれしかったですね。
- 佐々木
高麗人参は何に効くんですか?
- 板倉
アルギニンなどのアミノ酸、サポニン、ビタミンB群などが含まれていてまずは疲労回復。「サポニン」は6年で完全に揃います。6年も地中で育つ植物はそうそうないですね。百合根も地中に3年で共にビタミンB郡が豊富でイライラを鎮め、抗ストレス作用に優れています。
- 佐々木
なるほど。地中に長く入っているから、つまり「じっくりと静かに育った食べ物だから落ち着かせてくれる」ってことか。
- 板倉
その他に造血作用、健胃作用、免疫機能を高める働きが知られています。それから作業能力の向上促進作用。
- 佐々木
うわあ、素晴らしい。じゃあ、会社で飲んでいると……。
- 板倉
「やるぞっ!」っていうパワーがむくむくと(笑)。それと、あとですね、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)様物質。長い間人気で食べ続けられている食歴のはっきりした食材ですし、体をパワーアップするのには最適です。
私は、ホテルなどではそのまま食べちゃいます。あとはドレッシングの中に溶かし入れたり、煮物の煮汁の中に加えたりとか。あとは、天ぷらの衣やケーキにも高麗人参を混ぜ入れたりして楽しんでいます。
先程、気になっていたんですけれども、佐々木さんがお飲みになられているのは、紅参(こうじん)ですか? 白参(はくじん)ですか?「紅参」と書いてあるほうは蒸してあり、血圧が少々高い方でも大丈夫なんです。
- 佐々木
「紅」って書いてあります、確か。
- 板倉
じゃあ、大丈夫ですね。白参はそのまま大根を抜いて乾燥させたのと同じ扱いで、ちょっと値段が安くなるんです。蒸してある紅参の方は血圧コントロール作用がありこちらをおすすめします。
- 佐々木
私、もともと血圧が50と70くらいで、低いんですよ。でも、そういうこと、何も考えていない、ただおいしいので飲んでました。
- 板倉
きっと体が求めたのでしょう。基本的に漢方薬でもおいしいと感じれば体に合っていますので。
13/28
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