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アシハラヒロコさん
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あえて言えば、接待業?
- 佐々木
あえて言えば、そのなんていうの、接待業ですよね。
- アシハラ
私はこの前、『AERA』の「日本のデザイナー100人」っていうのに選んでいただいて、選者である西山さんが私の評を書いてくれたんだけど、要は建築界の名女将って。思わず顔が赤面しましたが、いかに相手の気持ちを盛り上げて、外さないコツを、ツボを心得ている、みたいなことを書いてくださったけども。
すごく生意気なんだけど、マンションを年に1件で抑えさせていただいて、やっぱり、個人邸を丁寧にやりたいんですよ。
- 佐々木
そうですよね。やはり個人邸はそこに住む人との直接の出会いもあってね、きちっとした層の人たち喜ばれて、そこでの人脈もできて、「ありがとう」と直接言ってもらえたり、もしかしたら1年後に招いてもらったりってあるけど、マンションは住民が「アシハラさん、ありがとう」って来てくれたり、友達になったりすることもないじゃない。
それにアシハラさんご自身のその、成長というか、ビジネスを考えても、個人邸の方が絶対的にいいでしょうね。
- アシハラ
そうですね。両方の仕事、また、少ないけれど店舗などの仕事が互いに刺激してくれています。でも住宅が多いです。やっぱり、本当に幸せになっていただきたい。ありがたいことに、私は作らせていただいたお宅の施主と一生のお付き合いなんですよ。一軒やると親の家とか子供の家とか、別荘とかって、必ず広がってくださるので、本当にありがたい。
- 佐々木
それはやっぱりアシハラさんのお人柄ですね。
- アシハラ
いや、とんでもないです。いや、だからね、自分で驚いてる。なんか評価は後からついてくるもんなんだなって……という仕事をしておりますので、これからも仲良くしていただければありがたいと思います。
- 佐々木
わたしも10年以内にはご依頼できるように、リッチになりたいと思いました(笑)。
まずは一度はゆっくりご飯を食べましょうね。今日は、ありがとうございました。
対談を終えて
アシハラさんは、いつも黒のスーツを着て、エレガントな方です。個人的にも仲良くしていただいているのですが、仕事の話をじっくり伺うのは初めてでした。建築物というより、「人が住まう家」への温かい思いが伝わってきて、なんだか、うれしい気持ちになりました。彼女に家をつくってもらう日が来るといいなあ、どんな家に住みたいかなあ、と話しているうちに、自分の家の未来像まで想像して楽しくなりました。多くの人に、温かさを与える人であり続けますように。
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