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藤沢久美さん
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シンクタンクから、ソフィアバンクへ。知識は流通してこそ価値がある
- 佐々木
たとえばテレビに出演されたり、本を書いたり、講演したりといって、お金が入ってくると、それがソフィアバンクに入る、ということですか?
- 藤沢
まずは全額、自分に入ってきて、ソフィアバンクのインフラ代をみんなで出し合っているんです。
- 佐々木
そうか、だからバイオリニストの人は、フリーランスのバイオリニストと同じように稼いでいるんだけど、ソフィアバンクの名前を使ったり、インフラを使う部分を、共同出資したり、みんなで割り勘にしているってことですか。
- 藤沢
そう。だからタレント事務所みたいに、「売り上げの何パーセントを取ります」とかもしないんです。だから、ソフィアバンクは別に、儲からなくてよくて。
- 佐々木
ソフィアバンクというリレーションを活用しながら、各個人がより多くのビジネスを展開するというか、社会貢献をすることができればいい、っていうことなんだ。
- 藤沢
ええ。私たち、「ソフィアバンク」って、「シンクタンク」が進化した時の名前だと考えているんです。シンクタンク(think tank)っていうと、“知識を貯める”だけど、もう知識って、インターネットにアクセスすれば十分貯まっていて、どこでも誰でも取り出せるんだから、これから必要なのは知識じゃなくて、文字にならない知恵じゃないかと。
たとえば現場の人が持っている知恵みたいなもの。だから、ソフィア(sophia)を、今度はタンク(tank)するんじゃなくて、バンク(bank)で流通させるっていうことが大事なんじゃないかって。今までは、知識を持っている人が、教えてあげようっていう感じだったけど、みんな実は知恵を持っているので、それを流通させようよって。
- 佐々木
それはまさに、イー・ウーマンの発想と一緒ですね。
- 藤沢
あっ、同じ、同じ、同じですよ。
- 佐々木
それは、うれしい。
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