ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第7回 西岡 郁夫さん

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モバイル・インターネットキャピタル株式会社 代表取締役社長
西岡 郁夫さん
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人間関係は浪花節
- 西岡
僕は浪花節的なところがあって、辻さんが最後まで「ダメだ」と言ったら残ろうと思ってました。
大学の恩師からも「ダメだ。シャープで頑張れ」と言われましたけど、「辻さんがOKしたのか。じゃあいいヨ」と言ってもらえました。
- 佐々木
勤務先の社長の承諾を得られていたのに、大学時代の恩師にも転職の相談を?
- 西岡
ええ。もちろんしました。博士号を取らせてくださった方ですし、シャープでCADの研究がうまくいったのも母校、大阪大学の白川功教授のおかげでしたから人生の大恩人で、この方にはぜひ賛成してほしかったのです。
とにかく、CADの研究においては、シャープは後発の後発もいいところだったんです。日本では、NEC、日立、東芝、富士通などに完全に牛耳られていた、といってもいいぐらいでした。その中で、わたしたちが合間を縫って、非常にいい仕事ができたのは、その白川先生のおかげなんです。
今まで僕の人生に最も影響を与えたのは、白川先生だと思っています。
その人に最後まで、「止めろ」と言われたら止めようと思っていました。だからとにかく一生懸命説得して、結果、「辻さんがいいと言ってんのか。わかった」と言ってくれました。きっと後日、白川先生は辻さんに「すみませんでした」と謝ってくれたと思います。その白川先生が本年大阪大学を定年で退官されます。先日は退官の最終講義に出席させていただきました。近々、退官記念パーティーにも出席させていただきます。いまだに可愛がっていただいています。
- 佐々木
すごく教えていただくところの多いお話です。西岡さんが、「なぜ今ここにいらっしゃるのか」ということがよくわかるというか……。人をすごく大切にされて、礼を尽くすというような、きちんと仁義を立てられたということが、すごくよくわかります。勉強になります。
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