ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第70回 一色 真司さん

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株式会社代々木学園代表取締役社長、代々木高等学院学院長
一色 真司さん
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もう一つの学校 オルタナティブスクール
- 佐々木
一色さんは、学校って、なんのためにあると思います? 特に、高校。
- 一色
社会に出るための予行演習のためですよ。だから、リアルでなければいけないと、僕は思っているんですよね。うちも教員免許を持ったスタッフが多いんですけども、本当は、社会人がいっぱい入ってきて、一緒にやるべきだと思うんですよ。だから、「村が育てる」っていうものが、僕は、ベースだと思うんですよね。
- 佐々木
そうですね。町ぐるみで育てる。
- 一色
この四月から、それのミニ版を始めます、三重のほうで。
- 佐々木
面白いですね。私は自分のビジョンを「シェア集団」をつくることって本にも書いているんですけど、それはもともと「学校を作る」っていう夢があったからなんです。
- 一色
あっ! 作りましょうよ。
- 佐々木
でも学校を作るって、それこそ建物があったりするじゃないですか。そのメインテナンスを考えると、私はやっぱり、経済と融合させるための、教育を基盤にしたシェア集団っていうのがあるなって。
- 一色
なるほどね。僕の中では、敢えて学校にしたんですよね、「もう1つの学校」って。法人以外の学校を集めて。そうすると、「ああ、君にとって、それは学校じゃない?」っていえる。そんな思いが僕の中にはあるんですよね。
- 佐々木
安心っていうか、ほっとするでしょうね、言ってもらったほうも。
- 一色
そういう子たちはね。実際に、だってトットちゃんの、あの廃電車。電車の車両が学校で、トットちゃんは、あれを、「素晴らしい、素敵だ」と思ったわけですよね。いいじゃないですか。「なんで、設置基準が必要あるんですか?」みたいなね。
- 佐々木
そうですね。前向きな学校には、設置基準は厳しいですよね。
- 一色
今回も改装させられましたけども、「窓が2センチ足りない」とか「階段の幅が1.5センチ足りない」とかね。「なんの必要があるんですか?」って。
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