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マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング株式会社 代表取締役社長、組織人事コンサルティング部門 アジアパシフィック上級副社長
柴田 励司さん
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オーガニック・グロース
- 佐々木
ちょっと企業の成長に関してなんですけど、「オーガニック・グロース」っていう、言葉を伺ったんですが、これはその、「M&Aなどに頼らないで自力で組織を大きくする」ということですか。実は、イー・ウーマンの3つのキーワードのうちの1つが、「オーガニック」という言葉なんです。ちょっと教えていただけますか?
- 柴田
基本的に、企業、組織を大きくする方法に、「自ら人を採用して、育成して、増やしていく」っていうやり方があります。これは、自然のサイクルの中で成長しているわけですよね? ですから、これを「オーガニック・グロース」と言います。
ただ、これは時間がかかる。また、新しい事業の領域に入っていく時に、内部では必要な人材を育成できないことがあります。そういう場合に、その力を持ったよそを買う。これがM&A。で、最近は、時間との闘いであり、かつ、多様化が求められているので、M&Aが非常に増えてきている。
ただ、M&Aでずっとやってくると、実態が分からなくなるわけですね。なにがコアかっていうのが分からなくなるので、私は、基本はオーガニック・グロースだろうなと思っています。ライブドアの成長なんか見ると、基本的に、まったくオーガニック・グロースじゃないですね。
- 佐々木
そうですね。じゃあ、オーガニック・グロースしていくときに、やっぱりさっきから言っている、「人」が大変重要で、人がその組織の中で、その人が成長し、だから全体が成長する、と。理想中の理想ですね。
- 柴田
で、そこでのキーワードが「サステイナビリティ」。ですから、「今期、とにかく利益を出すために」無理な削減をしたり、皿回しみたいなのを容認していくと、サステイナビリティがないので、グロースしなくなる。人が辞めていく。まあ、ここをちゃんと捉えていかないとまずい。
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