ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第78回 伊藤 麻美さん

78 |
伊藤 麻美さん
|
|
|
特別な技術のある会社なので
- 佐々木
技術としても、また素晴らしい技術をお持ちの会社だったっていうことですよね。薄くメッキを塗る?
- 伊藤
いえ、厚くメッキを塗る、ですね。
- 佐々木
あっ、厚く塗る? 失礼しました(笑)。厚くメッキを塗るのが特別な技術なんですか?
- 伊藤
はい。薄いほうが楽なんですよ。お化粧も、厚くすれば厚くするほど、割れたりとか、乗らなかったりするじゃないですか。
- 佐々木
確かに。わかりやすい。
- 伊藤
で、それをうまく厚くきれいに乗せるんです。
- 佐々木
厚いのにきれいに。お化粧って言われると、すごく実感が(笑)。しっかりメッキされていて、なおかつ、すごくきれいだっていう、つやがあったり滑らかだったりっていうことですね。それは特別な技術なんですか?
- 伊藤
はい、時計で培った技術ですね。だから、色もすごくたくさんあります。
- 佐々木
最近、日本の製造業の技術力には注目が集まっていますが、その技術は、職人さんの技なんですか? それとも、会社のノウハウなんですか?
- 伊藤
両方ですね。うちはメッキ液も自社で開発しているものが多いので、そういったところには会社のノウハウが活かされています。で、開発者っていうのは、ある意味、科学者なんですけど、彼等がちゃんと管理をして、現場の人たちがそれに基づいてメッキをしていく。だから、全部手作業なんですね。これは職人の技ですね。
- 佐々木
高価なものでしょうね、きっと。
- 伊藤
基本的にそうですね。だから、安いもので大量産物をやっていたら、今頃、もう、全部ダメになっていたと思います。ちょうど中国に、みんなシフトし始めていた時期と重なったので。たまたま、うちは多品種少量をうたっていたので、なんとかここまで来られたのかなと思っています。
15/24
|
 |

|
|