ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第83回 石橋 慎二さん

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石橋 慎二さん
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プロ野球との違いは
- 石橋
もう、体力的に無理なんですよ。ずっと走っているし、けがも多いし。そうなると、当然、観客数、観客収率って言うんですか? 限られてきますよね。
- 佐々木
そうですね。試合数がそもそも少ない、と。
- 石橋
ところが、プロ野球選手を右目に見ながら、選手の年俸だとか、そういったものを水準だけ決めていったと思うんですよ。それでかなり破綻していったんですよね、結局は。
- 佐々木
そうか。プロ野球並みに、いきなり高い年俸を決めても、そもそも、もうけるためのお客様を集める機会が、3分の1とか5分の1しかないと。では、どうやって成り立っているんですか。
- 石橋
それでも黒字のチームは増えてきたと思うんですけれども、結局は苦労して、人件費を適正にもっていくとか、いろんな企業の方々とか地域の方々に理解をいただいて、小口スポンサーから大口スポンサーまで集める。ほら、ユニフォームにいっぱい入っていますよね。
- 佐々木
たしかにたくさんの企業ロゴがはってありますね。
- 石橋
そうです。あとは、スタジアムの看板だとか、最近出てますのは、ネーミングライツを使ったやつですよね。で、何とか黒字化しつつある。そしてやっぱり地域にプロ野球以上に根差している動きをしているじゃないですか。アルビレックス新潟だとか、浦和レッズだとか。そういうところは、もう本当にファン組織がしっかりしていて、どこへ行ってもファンでいっぱいですよね。
- 佐々木
そうか。そうすると、Jリーグが今何をやらなくちゃいけないかっていうと、地域に根差した広報活動。
- 石橋
そうです。地域に根差さないと。もう、それが理念ですよね、Jリーグは。
- 佐々木
で、地域の人に理解され、理解されるだけでなくて、ちゃんと今度は企業がお金を出してくれないと。ただ拍手してくれても(笑)。
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