ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第86回 高橋 伸子さん

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高橋 伸子さん
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経験という財産に助けられて
- 佐々木
高橋さん、どういうライフスタイルなんですか? 今は、ゆったりで、すべて起きてから考えるという生活といっても、超お忙しくていらっしゃるじゃないですか。
- 高橋
そうですね、昔は朝型人間でした。朝4時すぎに家のドアに日経新聞が入ると同時にスッと引くのが趣味で(笑)。新聞配達の人とコミュニケーションしちゃう(笑)。子どもがおねしょをしないように、朝4時前に起こして、それから私はそのままずっと起きて、朝仕事。
- 佐々木
子どもを起こしちゃうんですか? 4時に? おねしょしないように? 本当?
- 高橋
そうそう、トイレに連れて行かないと、その後が、大変じゃないですか。被害甚大ですから(笑)。
- 佐々木
(笑)そりゃそうですけど、よく起きてくれますね。すごいな。
- 高橋
むにゃむにゃ状態で。最初の20年は、子どもをおねしょさせないための早起きから始まって、4時から7時まで、3時間を私だけの仕事の時間として活用。1人の時間がものすごく少ないので、そうしていたんです。
でも今は逆。私だけの時間がほとんど。家族だんらんが夜10時から始まる家です。昔は、10時には皆寝てましたが。なので、今は夜を活用して、朝起きるのは8時でも9時でもいいのです、勝手に皆ご飯を食べて出ます。信じられないでしょ? そういうライフスタイル。
- 佐々木
それで、審議会とか、執筆活動とか、東証のお仕事とかっていうのを……。
- 高橋
昼間は会議や取材。東証アカデミーは夜学が主なんで、帰りがけに寄ります。原稿は夜が主。確かにたくさんの仕事をしていますが、要領がよくなったんですね。若い時は時間を使わないとできない事がいっぱいあって、駆け回らなきゃいけなかったんですけれども、経験という財産に助けられています。経験の蓄積で、同じ事が非常に短い時間でできるようになる。どこに取材に行けばいいかとか、誰に聞けば分かるかとか……。
- 佐々木
どこを押さえればいいのか、とかね。
- 高橋
メリハリのつけかたが、長く仕事をすれば、それなりに身についてくる。会議の準備も手の抜き方と入れ方を工夫するわけ。
- 佐々木
まとめだけ読んだりとかね。
- 高橋
英文は「However」から読む。日本文は「以上の事から」ってところから読むとかですね。佐々木さんの場合、お役人の「ご説明」を聞く時間もないんでしょ? 聞いてます?
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