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田村 真理子さん
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新しい価値を生む、女性経営者
- 佐々木
それは、強みなんですよね?
- 田村
両方だと思います。だから、逆の言い方をすれば、規模の拡大がなかなかできないとか、私生活に身近なものだから非効率的なものが多いので経済効果が少ないとかって、よく言われると思うんですよね。
だけど片一方で言うと、高度成長的に全部切り削いできた、男性社会っていう言い方はなんですが、今までの社会ではやはり削いできたものを、一番身近で感じていて、一番必要であるということを肌で感じているっていうのは、強みですよね。
- 佐々木
そうですよね。だから、従業員数とか売り上げとかキャッシュという物差しだけでないバリューを経済社会に持ち込んだのは、非常に豊かなことですよね。
私なんかもよく「会社がなかなか大きくならないです」って言うんですが、60代ぐらいの男性の社長さんは、「いや、でも、佐々木さんは社会に大きな貢献をしていらっしゃる。立派な仕事をしていらっしゃる」って。
- 田村
それは本当にそう。
- 佐々木
いや、それはありがたい言葉だけれども、それはある意味、どの企業だって本来しなきゃいけないことだと思うんですね。でも、私のポイントは、社会貢献度が強いからといって経済規模が拡大しないっていうのでは、歪んだ経済な気がするんですよ。
- 田村
そう。そういうことなんですよね。だから、そういう意味で風穴を少しずつ開けてきていることは確かだし、担い手としては意味が大きいと思います。だから、どういうインパクトかは時代によって違うけれど、本当に新しい価値を生んでいるのは女性経営者かも知れません。
女性経営者、起業家って、日本の時代がいろんなところで制度を変えたところにも当然伴ってきているんですよね。昔は、女性の声が反映されていなかったかって、意外とそうではなくて、例えば商店街では、別にトップはお父さまだったかもしれないけど、しっかり握っていたのはお母さんがしていらしたわけですよね。
- 佐々木
マネージメントしてきているわけですよね。
- 田村
そう。肩書きじゃなくて、会社を興すという女性は当然出てきて不思議ではなかったわけです。
で、自然に、「今日はおいしいのが入っているから、体にいいからこれ食べたら?」って、お客さんにすすめるということもやっていたわけですよね? 今はそれを現代風に「サービス化」っていうような言葉を使ったりしてますが。
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