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ゴールドマン・サックス証券株式会社マネージング・ディレクター/チーフ・ストラテジスト/汎アジア投資調査統括部長
キャシー松井さん
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「女性」という、隠れ資産を活かす
- 佐々木
こういう言い方は失礼かもしれませんけれど、以前お会いしていた時って、例えば私が国際女性ビジネス会議の話をしても、イー・ウーマンの話をしても、何て言うんでしょう、女性たちのネットワーキングについて、そんなに心から賛同していただいている印象ではなかったんです。だけれども、今のお話を伺っていると、大きく開かれた感じがします。本日お伺いする前に、改めてキャシーさんのプロフィールを読ませていただいたんですが、女性のためのアジアでの大学のことや、病院のアドバイザリーとかって、あれ、っと思っていたんです。最近の活動は、違うんだなあ、って。今日お話を伺っていて、とても嬉しいです(笑)。
- 松井
そうですね。
- 佐々木
なんか一緒にできることがいっぱいありそうです。
- 松井
そうですね。力はそんなにないんですけれど、私は株式市場を見ているものですから、年間400回以上、いろいろな機関投資家と日本経済や日本株の話をするんです。
不良債権問題とか構造問題から、やっと立ち直っているんですけれども、日本とアジアを比較しているお客さんと話をしますと、まあアジアは当然、成長性が高いし、人口はどんどん伸びているから魅力がある。私が見ても、当然感じるんですけれど、日本はどうですか、という話になると、ちょっと暗くなるんですね。
もちろん回復はしているんですけれども、ただこれから成長の道はどこから来るんですかという話になる。この前、「ウーマノミクス 日本の隠れ資産」というリポートを書きました。もちろんこれは投資のフレームワークの中で書いているんですけれども、女性は、この国が無駄にしている人口の半分、隠れている資産。これをどうやって活かすか、ですね。
当然小泉政権からいろいろ保育園の増設とか補助金とか言っているけれど、もちろんそれは必要。だけれども、どうですか? もうちょっと、何か根本的なところから始めないと、なかなか進歩しない、っていう感じがするんですよ。
14/24
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