ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第94回 キャシー松井さん

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ゴールドマン・サックス証券株式会社マネージング・ディレクター/チーフ・ストラテジスト/汎アジア投資調査統括部長
キャシー松井さん
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南アジアに、女性のための大学を作るため
- 佐々木
これから何をしていきたいですか。お子さんを育てることもあるし、ボランティアもあるし。女子大、っていうのも面白いなと思ったのですが。アジアの女子大。
- 松井
これ、実は資料を持ってきましたので、ぜひ宣伝してください。バングラデシュで、世界クラスの女子大を作る。
- 佐々木
私、バングラデシュに行ったことがあるんですけれど、素晴らしい所ですよね。人がいい。私、大好きなんです。女性の識字学校を取材しました。村々に泊まって、教育の現場を見て、私はすごく感動しました。いい人たちで。
- 松井
たまたまバングラデシュが土地を寄付されたんです。南、西南アジア、中東、いわゆる女性の高等教育の機会がない地域の女性を対象にする学校です。で、せっかくアジアに作る学校なのに、日本の支援が全くなかったんです。
1年半くらい前にこのアイディアを考えた人が、当時アジア開発銀行にいた、カマール・アマードさん。実はハーバードの後輩ですけれども、大学のときは知らなかったのですが、たまたまアジア開発銀行に勤めているときに、メールでこういうプロジェクトの紹介をしてもらって、日本でのお手伝いをお願いしたいんですけれども、って。
いや、全くそういう時間、暇はないんですが、と言っていたうちに、ボードメンバーになっちゃって。で、今、は資金集めに……。ですから、まず日本での認識を拡大することと、お金を集めることと、あとは、例えばソフトの貢献。例えば日本の女子大学、いっぱいありますので、学校ができたら、例えば交換留学制度とか先生の研修とか。
- 佐々木
シャプラニールには、話しされましたか? シャプラニールって、バングラデシュのために活動しているNPOなんです。私が以前バングラデシュに取材に行ったのは、ニュースステーションでシャプラニールの募金を集めたことから、お金がちゃんと使われているかっていう検証もあり、取材にいったんです。
- 松井
じゃあ、日本の活動も結構活発ですか? 今度もっと教えてください。 ゲイツ財団も支援してくれていますし、今、一生懸命、時間があるときに、日本企業のCSR部とか、声をかけています。
これはバングラデシュだけのためではなくて、いわゆる南アジアのための学校ですので、もっと、日本とアジアの関係をよくするためのものでもある、っていつも宣伝します。
やっと去年末に、国際交流基金から特定寄付金制度の申請を受けました。個人および企業が寄付できるようになりました。ですから、今から3年までの間に、資金調達しないといけません。佐々木さんのネットワーク、私の何十倍ですので、ぜひ、差し支えなければ。
- 佐々木
できることを探して見ます。今日は大変お忙しい中、ありがとうございました。子育てについて、女性活用について、これからももっとお話できることを楽しみにしています。
- 松井
ご活躍をお祈りしております。
- 佐々木
とんでもない。こちらこそ、ご活躍、ご健康、お祈りしています。ありがとうございました。
対談を終えて
プライベートも含めてのお話は今回が初めてだったこともありますが、今までお会いした中で一番温かい話ができた、嬉しいひと時でした。「乳がん」を乗り越えたことが、人生に大きな影響を与えたと伺い、人は、どんな体験もプラスにしてしまう生き物だと、改めて感動しました。日本株ストラテジストランキング1位に輝くビジネスウーマンが多面的に成長、活躍される姿は本当にパワフルだと思います。貴重な時間を頂戴しました。これからのご活躍、応援しています。
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