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金銭的に不安なときに子どもは望めない(仕事の鬼・30代)
自分たちの稼ぎが不安定なときにやはり子どもは望めないでしょう。出産の休暇、育児休職、出世(と仕事の継続=給料を得続ける)、そして家族が居住するスペースとそれに掛かるコスト、子どもの学力がだんだん親の収入に比例すると言われ始めるこのごろの教育、子どもを一人で遊ばせることすらできない治安の悪化、不安な材料は山積みです。今日に至っては、さらに増税案が出てきて、将来の老後の不安から、現在子育てしているより大人の生活の蓄えが必要という考えになります。また一方では、どうしてもまだ子育ては女性に負担と責任が掛かります。家事、育児、年老いた両親の介護、そして仕事、そんなにできるものではありません。経済的な安定、男女平等、治安のよさ、いろいろな要素が複雑に絡み合っているので一つを解決しても根本的な解決にはなりません。だからこそ、政治が大切なのではありませんか。国民の意見を聞いて、しっかりと考えて、実行してほしいと思います。政治家のみなさんはそれなりの給料を得て、われわれと違って安定した余裕のある生活を送っているのですから。
子どもを持つことを当たり前とか義務、という策にしてはなりません。子どもの数が増えたって、虐待された子どもや親から捨てられた子どもが増えることはあってはならないことですし、子どもが産めない人や産みたくないという人のことを考えられる世の中にしていければと思います。ちなみに、わたしにも子どもが一人います。もう一人欲しいのですが、産めません。居住スペースの確保、家計を考えると子どもが大学生くらいのときに不安になること、親の面倒を見ること、仕事でのハンディができること(=財政的にもハンディになる)、自分の時間もないことなどであきらめました。
法律面、福祉面などで総合的なテコ入れが必要(みきすぱあだ)
夫婦で協力する形のライフスタイルを女性は男性に求めているのに、多くの男性は女性の意識の変化についていけないどころか、今だ性別役割を求める現状に、結婚に魅力を見いだせない女性が増えていることや、一人でも生きて行ける社会状況、また、子どもを抱える若い夫婦の責任の重さ、生きづらさを考えると、少子化の流れは必然だと思います。現在、行政が施策しているような結婚・出産の奨励ではなく、子育ての環境や制度の整備、婚外子差別の是正等、法律面・福祉面など、具体的に若い世代の意見を取り入れた上で総合的にテコ入れしないと少子化は食い止めることはできないと思います。
離婚率を下げることも大切(チョコレートケーキ・神奈川・既婚・34歳)
今の子どもが産める世代の親からの教育がいけなかったのだろう。親世代も離婚が増加。家庭がバラバラ、個人主義の伸長で、こんな家庭にしたいというイメージが持てないのだと思う。描く未来は悠々自適な暮らしで、わずらわしい人間関係とは無縁の生活。雑多な下町風情がノスタルジックに語られ番組になる世の中。子どもが欲しいと思えるパートナーと巡り合えることが前提だが、その気持ち、本能からなくしてしまっているのかも知れない。だから、離婚率を下げることも一つ大切。何もシングルマザー・ファザーを増やさないでいい。子どもが増えればいいって問題じゃない。
また、お金が掛かるから産みたくないのでなくて、自分の人生の中に子どもの姿が入ってこない、想像できない、いたらもっと幸せ、満たされるのを感じられないのだと思う。自分のために何かをするより、自分の周りの人のために何かをする「人間教育」をしてほしい。家庭をもっと温かいものにしたい。ちなみにうちには2人の子どもがいる。夫が子どもと遊ぶ姿を想像できたから結婚した。みなさんは何を将来像に描いて結婚したり、人生の選択をしたりしたのだろう。
就労者の負担を減らすべき(F・神奈川・既婚・30代)
策ではありませんが実情をお話します。「共働き・子どもゼロ」です。仕事が夫婦そろって忙しく、ほとんど家には平日は寝に帰っているだけの状態です。通勤時間は片道1.5時間も掛かるため、土曜日(休日)も疲れがなかなかとれず、日曜日には月曜日のことを考えるだけで気持ちが滅入っていき……結局月に0.5〜1回程度しかセックスがありません。「もっと会社と家が近かったら」「もっと夫婦の時間が平日にも持てれば」などとタラレバを考えても仕方がないので流れに身を任せていますが、こんな家庭が今は多いのではないでしょうか?
日本人の就労者は全体的に疲れすぎているように思います。通勤電車はもう少し快適にならないのでしょうか? 会社が抱えている働かない人たちのツケをここまでして働いて補う必要があるのでしょうか? それでも、老後の保障が得られないので不安になり一所懸命共働きをしてしまいます。親の面倒も今後は見なければならないだろうに、子どもの面倒まで見られるのかとも不安になり尻込みします。働く女性が出産できる環境を、国・会社・自治体が整えて下さらなければ、今のわたしには出産・子育てしていく自信がありません。
男性の意識を変えるキャンペーンを(ユキノ・静岡・未婚・26歳)
お金の問題でも、制度の問題でもないと思う。わたしにとって、子どもを持ちたいか持ちたくないかは、パートナーの考え方による。パートナーが、子育てを任せっきりにするような人なら、絶対に子どもを持つつもりはない。たった一人で、子どもの人生を背負うような自信はないから。本当に一人になってしまったときは、それはそれで頑張るけれど。
一緒に笑い、一緒に考える、……そんな家族が持てるなら、たくさん子どもが欲しい! 男性の意識を変えるキャンペーンをしてほしいものです。わたしは結婚目前の話し合いで彼と別れました。
不妊治療などの助成は進めてもいいのでは(ちゃちゃまる・横浜)
少子化の原因は、社会的なものが多く取り上げられ対策が講じられていますが、わたしは大きな原因の一つに個人の人格の未熟さ、利己主義、自己愛主義があると思います。「子どもを産まない」ということの理由として、経済的な問題、子育てにかかる金額的・精神的負担、住居の問題などの社会的問題を挙げている人を多く見ますが、結局子どもを持つことによって「生活レベルが下がるのがいや」「自分の時間がなくなるのがいや」「自由がなくなりそう」など自己愛的な問題が根本のように思います。わたしはそういう未熟な人間の一人だし、まわりの子どもを持たない人たちも「自分を犠牲にしてまで欲しくない」ということを言う人もいます。
だから、社会的な整備が整えば、子どもを持つようになるかというとそう簡単ではないと思います。わたしと夫は、時間とお金は自分たちのために使いたいと思っているので、子どもは持たないと決めています。社会的整備の問題ではありません。夫の両親からは、孫の面倒を見ることで老後の時間とお金を使いたくないと言われています。わたしと夫は結婚10年目で35歳です。ただ、欲しいけどできない、という人のために不妊治療などの助成はどんどん進めるべきだと思いますし、税金を使ってもらうのは構いません。