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消費税増税が年金制度を救う、頼みの綱
保険料を税方式にした場合、消費税は一体何%になるのだろう。さらに不安は残る。つまり、保険料以外の目的で消費税は引き上げられることはないのだろうか?
消費税増税の期待は、まず地方自治体にあります。地方自治体はカネがなくて困っている。でも、住民税や固定資産税の増税は嫌われるので、最後の頼みの綱は消費税ということになります。財務省もそう。できれば消費税を増税して財政再建したいというのが本音でしょう。
保険料は上げられません、法人税や所得税の増税もほとんどできません。となると、最後の切り札はもう消費税しかない。消費税の奪い合いなんですよ。おそらく、2025年あたりには最低でも15%にはなるでしょう。場合によっては20%もあります。税収ベースだと、大体1%で2兆5000億円になりますから、10%上がると、それで25兆円程度増えます。あとは、消費税にどうやって理屈をつけるかだけなんです。消費税というのは評判が悪くて、アレルギーを起こしまくっているから難しいんですが。ヨーロッパに行けば15%は当たり前ですし、スウェーデンでは25%です。
税を払いたくないというのは、エゴイズムといえます。所得税だって、法人税だってそうです。要するに税は払いたくないんです。サービスは受けたいけど税は払いたくない。そんな体質が残っているかぎり、いつまでたっても増税は難しいと思います。
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