自分で考え、自分で選び、自分で行動する。意志のある人たちが集う“場"それがイー・ウーマンです。 サイトマップお問い合わせ| english
ewoman検索: 過去のサーベイ検索
HOME CAREER@ NEWS@ MONEY&REGAL BODY@ SOCIETY@ ACTIVE LIFE@ 6ジャンルについて
>>> 旧リーダーズ/メンバーからの移行登録について
イー・ウーマンとは
参加する
円卓会議 働く人の
円卓会議
表参道カレッジ 人から学ぶ、
人と学ぶ

表参道カレッジ
国際女性ビジネス会議 国際女性
ビジネス会議
読む
winwin対談 佐々木かをりの
win-win対談

今週のテーマ会議番号:1712
ニート、今後も増えると思いますか?
投票結果
91  9  
1180票 110票

この会議への投票・投稿は
募集を締め切りました。

4日目/5日間
働く人の円卓会議
3位
【開催期間】
2005年09月26日より
2005年09月30日まで
円卓会議とは

古荘純一
プロフィール
このテーマの議長
古荘純一 青山学院大学教授、小児精神科医
円卓会議議長一覧
最近の子ども達は内面に3つの不安、「将来不安」「能力不安」「存在不安」持っています。詳しくはwin-win対……
議長コメントを全文読む
3日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes 社会全体の責任 (マホミ・神奈川・パートナー無・25歳)
いろいろな問題が原因だとは思いますが、大きく3つあると思います。1つは、社会の新人を受け入れる受け皿のなさ、寛容のなさ。年功序列は崩壊し、二極化を突き進んでいる今、未熟なものを受け入れ、育てていくリスクを負う余裕は社会にはないのでしょう。2つ目は、希望の喪失。今辛くても頑張ればいつかは良くなる、というモチベーションの喪失です。3つ目は若者の弱さ。物質的に恵まれた環境で親に大切に育てられ、自分の弱さに直面することを避けて生きてきた。その結果、社会に出たときの洗礼に対峙できずにやはり逃げてしまう、ということです。かなり根が深いものだと思います。まさにこれは社会全体の責任だと思います。

yes 私の息子も… (閑人・大阪・パートナー有・49歳)
私の息子は今年短大卒業なのに、ニートになりたいと言って就職活動を全くしてません。自動車整備のコースをとっているのに、向かないというのがその理由です。友人の息子もその父親が、高校時代に他界して就職を強く望んでいる母親がいるにも関わらず、「会計士」になるからと言って卒業年度に就職活動せず試験は落ちたということです。フリータ−ということです。アルバイトを見つけて、お金を貯め、具体的な自分の好きなもののためには働きます。学校にも通うので、本質的ニートではないと思いますが、自分の職業意識が希薄な気がします。なりたいものとなれるものは違うという認識がないのではないでしょうか。なれなければ、違う職業も視野に入れるべきだし、卒業したときに募集があるかどうかわかりません。失敗しても本当になりたいのであれば、努力すると思います。なりたいものがわからないとか言ってないで、とにかく一度就職していろいろやってみればよいと思います。その職業体験が役立つときもあるし、自分の考えが変わるときがあると思います。若いのに融通がきかないとも言えると思います。

yes 人間関係の希薄さ (うらも・東京・パートナー有・35歳)
学校に勤務していたことがあるのですが、現在の学生にいろいろ驚かされました。インターネット(匿名掲示板など)で見た情報をすべてだと思い込む。自分の目で見て判断をしない。学歴的に高く年齢的にも20代半ばにもなろうという方々も稚拙な思考回路の人も多く見られる。情報の氾濫と現実社会の中での人間関係の希薄さがニートを生み出しているのかな、とも思います。また親を見ていても自分の子どもが悪いことをするはずがない、悪いとすれば周りにそうさせた要因がある、と言うところも原因かなと感じます。

yes コミュニケーション能力がない (みどりむし・熊本・パートナー無・26歳)
私は今学習塾で働いていますが、私の子どもの頃よりコミュニケーション能力がない、集団に入っていけない子どもが増えているように思います。そういう生徒たちを見ていると、果たして社会に出て人間関係がうまく構築できるのだろうかと不安になります。学校という守られた世界から出て、自分で友達を作ったり、他人を認めたり……そういうハードルを超えれない人はこれから増えるような気はします。

yes 公共の場に相談できる大人を (Lafayette・東京・パートナー無・30歳)
ニートが急増した原因は、豊かさと環境の変化ではないかと思います。ニートが経済的に依存している親の経済力も高低の差はあれど、衣食住に困るほど低いとも考えにくいです(もちろん、そういった世帯もあるでしょうが)。生活に困らないから「働かない、何もしない」ことが可能なのでは? また環境の変化というのは、幼少時・思春期の環境がニート化に何かしら影響を与えているのではと思います。たとえば近所の子ども達と遊ばずに家でゲームをする、他の子ども達と戯れることなく塾通い……など。これもある意味金銭的豊かさがもたらしたものではないでしょうか。国(国民)の経済力が上がれば、社会生活の中でのチョイスも増えます。そのチョイスの1つがニート化なのだと私は思います。いずれにせよ、なにかしらのアクションとしては、小・中学校や民間・公共施設にカウンセラーなど、子どもが親や先生ではなく、利害関係なしに何でも相談できる立場の人を配置することも1つの案ではないでしょうか。

yes 逃げている若者たち (たばこねこ・神奈川・パートナー無・28歳)
日本の学校教育の学歴社会が続く限り今後も増加すると思います。与えられた生活、学問、知識。良い進学さえしていれば自動的に未来が見えると言う価値観で今までは流れてきたように感じます。終身雇用の崩壊、ベンチャー企業などに見られる若い世代の成功。不安・嫉妬・希望・あきらめ・欲求、さまざまな感情が入り乱れて精神を保護するために逃げる若者が多くなっていると思います。何が自分に向いてるか、やりたいかなんてなかなか見つからないのに。私も普通に職を持ち働いていますが、「自分はどうしていきたいんだろう」と常に考えながら仕事をしています。誰もが自分の理想に忠実に生きていない。その中でどう生きていくかを模索する術を自分で考える。その自立心が今の教育には必要なのかなと思います。

yes 子どもと向き合うこと (tamamaya・神奈川・パートナー有・35歳)
ニートの原因の1つとして、人付き合いの下手さが挙げられると思います。その中でも自分が心地良い仲間以外の人との距離の取り方が分わからず、職場の人との関係が築けなくて、居ずらくなってしまうのではないでしょうか。私は、親が「叱れない」のも距離感をわからなくしている原因だと思います。きちんと叱ることができるように、子どもに気を配る事が大事なような気がしてなりません。子どもは間違えて、叱られて、身にしみてわかっていくのだと思います。私は働いていたので、会社の激務や家事に追われ、子どもに対しても本当に余裕がありませんでした。疲れてしまって子どもとゆっくり向き合うことができませんでした。パートナーに少しづつ参加してもらうようになった事で、家族に良い循環が生まれています。父親に家庭の事に向き合ってもらう事で、かなり子どもからのサインが受け取れるようになると思います。

no 仕事への考え方が変わるのでは (琴祐・神奈川・パートナー有・34歳)
希望的観測をもってNOとしました。仕事というものに対する考え方がこれから徐々に変わっていくと思います。右肩上がり、拡大路線、利益第一などから、NPO的な働き方が今後増えていくと思いますし、介護現場などますます「人」が求められていくと思います。社会が"ETT"状態を積極的に作るとともに、私たち一人ひとりが「働く=生きる」ということを足元から見つめ直すときだから、今はチャンスではないでしょうか? 少なくとも私自身は、仕事に取り組む姿勢を少しずつ変えて生きたいって思っています。
4日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
子ども達が持っている不安
最近の子ども達は内面に3つの不安、「将来不安」「能力不安」「存在不安」持っています。詳しくはwin-win対談48を参照いただければと思います。存在不安の強い子どもには居場所作りが必要ですが、能力不安は青年期に就労するまで、気づかれていなかったのかもしれません。一部の若者は能力不安が持続・増大し、実際に働けないことがはじめて「ニート」という現象で顕在化したとも言えるのではないでしょうか。
私たちは、小学生・中学生を対象に、QOL(quality of life、生活の質と訳されますが、大まかに自分自身の生活の主観的な満足度と考えて下さい)の尺度調査を行いました。QOLを構成する内面的指標の1つに自尊感情があります。先日お話しした自己評価と同じ概念です。自尊感情は年齢が上がる毎に低下していまが、諸外国と比べて、10歳以降は明らかに低く思春期にかけてさらに低下しています。日本の子ども達は、他人特に親の評価を気にしており、年齢が上がるにつれ自分自身は評価に値しない人間であると思う傾向がありそうです。しかし親は自分の子どもはそんなはずはないと考えています。一方で母親は、自分自身は思い描いた子育てができなかった、自分の理想とする子ども像と現実の我が子の姿の差異に失望していると報告されています。父親は、その母子間の葛藤に気づかず仕事に没頭し、家庭はうまくいっていると過信して、3者に不協和音が生じているかもしれません。極端かもしれませんが調査結果から危惧されることです。
ニートになりそうな若者は中学生でわかると記載されています。中学生の段階で、卒業体験の必要性が説かれていますが、上記の調査からは、10歳ころに、子どもに何らかの、自信を持たせるような、支援的な働きかけがあってもよいのかと思います。
もう一点、精神医学的には、最近の子ども達全体に、対人関係・人格形成の脆弱さが見られるように思います。精神医学の診断基準は満たさないものの、発達障害としての対人関係、人格障害としての「自分を演じ続ける」、「回避し続ける」、このような子ども達が増えている様な気がします。いただいた意見の子どもたちの変化も、これに類似した状態ではないでしょうか。
明日は最終日です。私の意見を中心に述べましたが、建設的なご意見を広く頂戴できればと思います。

古荘純一
青山学院大学教授、小児精神科医
古荘純一


関連参考情報
■ このジャンルの過去円卓会議をチェック
■ このジャンルのトップページへ

今週進行中の円卓会議一覧

e-shop
メロンリペア メロンリペア
15万箱 突破!
抗酸化サプリメント
アクションプランナー アクション
プランナー

時間が見える大人気の手帳
ビジネス
イー・ウーマンに依頼する イー・ウーマンに
依頼する

イー・ウーマン調査 働く女性の調査
マーケティング&ブランドコミュニケーション マーケティング
ブランディング
コンサルティング

講演・研修のご依頼 講演・研修のご依頼
メディア掲載一覧 メディア掲載一覧
取材のご依頼 取材のご依頼
リンク
ワーキングウーマンの意識調査 asahi.com
私のミカタ
ワーキングウーマンの意識調査 佐々木かをりの
ブログ

kaorisasaki twitter 佐々木かをりの
Twitter

 ©2000-2009 ewoman,Inc. 個人情報について利用規約各種お問い合わせ・お申し込み会社概要| english