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今週のテーマ会議番号:1712
ニート、今後も増えると思いますか?
投票結果
91  9  
1196票 114票

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5日目/5日間
働く人の円卓会議
2位
【開催期間】
2005年09月26日より
2005年09月30日まで
円卓会議とは

古荘純一
プロフィール
このテーマの議長
古荘純一 青山学院大学教授、小児精神科医
円卓会議議長一覧
ニートは今後も増えるという投票が圧倒的でした。皆さんの意識が高く、警戒感をもたれていると思いました。……
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4日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes 親が甘やかしている (ベンチャー・ママ・東京・パートナー無・42歳)
大学の教員をしています。学生を見ていて思うことは、とにかく恵まれすぎているということ。就職が決まらなくても、第2志望以下の会社から内定をもらって迷っていても、親が「おまえの気に入らない仕事なら無理に就職することはない」と甘やかしています。また、学生自身も、働いたこともないのに「自分に向いた仕事」に幻想を抱いて追い求めています。最初は気が進まない仕事でも、とにかく働いて収入を得て生活していくことの大切さを、子どもの頃からしっかり教えていくことが重要だと思います。

yes 自分の子どもには…… (片井心・長野・パートナー有・48歳)
「アルバイトは決まった?」大学生の長男に送るメールにはよくこの文章が出てきます。答えは「まだ」。働く気がイマイチ見えない。アルバイトをしなければ生活は苦しいはずなのに中々決まったバイトにつこうとしない、もう就職活動も始めなきゃいけないのに。はたしてどうするつもりなのか、親ははらはらしています。この子は将来 ニートって呼ばれるのだろうかなどと考えてしまいます。でも働くなら自分に合った仕事を見つけて欲しいとも思ってしまいます。それを見つけることもなかなか大変だとはわかっているのですがどんな仕事でもいいから就きなさいとは言えないのです。そんな親もニートを作っているのかもしれません。

yes 考える・選択する機会を (chaf・パートナー有・30歳)
私が普段から感じていることは、世の中がとても便利になり大人はその恩恵を受けて幸せにくらせる反面、子どもは欲しがる前から何もかも与えられ、考える機能が低下しているということです。 「自分探し」という若者達も、何が欲しいのか? 何がしたいのか? 考える、探すことを今まで訓練する機会がなく大人になった結果ではないかと思っています。今後団塊の世代が次々と退職し、日本は人手不足になる一方、「自分探し」から抜けられない若者が増加し、雇用側/求職側のギャップが出てくる事が懸念されるかと思います。親でもない私が意見するのもおこがましいのですが、まず子ども達に考える機会、選択する機会を持たせることが、長期的視野でニートを減らす第一歩ではないかと思います。

yes 雇う側と雇われる側の差 (Avi・長崎・パートナー有・32歳)
ニートが増える正しい原因はわかりませんが、私が考えるのは、1つは若者自体に所謂「自己中心」が増えた事。もう1つは企業側が雇用を控えている事だと思います。実際、会社側は雇用保険の問題でパートでさえ減らそうとしています。高齢者の雇用に関しては助成金も出ますが、わずかな期間ですし、リストラや経費削減をしている中で、自ら働く事を好まない人達を長い期間かけて教育する余裕もないのが現状でしょう。1人で2,3人分働いてくれる人を他社から引き抜いてくる方が楽だと思います。雇う側、雇われる側それぞれの思惑のひずみがこうした問題になってしまっていると思います。

yes まずは大人が人生を楽しむこと (Bise・東京・パートナー無・39歳)
先日ヨーロッパに何日か滞在して、日本の子どもたちが今このような無気力感に捕らわれている理由の1つが何かということに、ハッと気付きました。私が滞在した国は、大人が自分の毎日の生活を楽しんでいる、あるいは楽しもうという意欲に満ちているのです。所帯を持っている男女も、そうでない人も、仕事以外に、旅行や趣味、外出など、さまざまなアクティビティを楽しんでいるのです。日本はどうでしょうか? 大人は人生を楽しんでいるでしょうか? そんな大人に子どもたちはなりたいと思っているでしょうか? 私に限って言えば、常に仕事で疲れきっていて、落ちこぼれないようにさらに無理して、余計に疲れるといった毎日です。

yes 自分から行動を起こせるように (理恵・岡山・パートナー無・29歳)
今後ニートの問題はさらに深刻化するのではないかと思います。ニートは「団塊の世代」の子どもが多数の割合を占めているのではないでしょうか。今後、雇用問題も少し明るいようですが、なかなか社会に出ていけないのが現実のようです。家族も、本人に対して、接することが難しいのではないでしょうか? 本人もそのことには触れられたくない、相談できない、で悪循環になっているのではないでしょうか。でもこれからは、頼りにしていた親も定年を迎え、今までのようにはいかなくなるのではないかと思います。難しい問題だと思いますが、私は脱ニートが増えたらいいなぁと思います。そのためには、自分から行動を起こす事が必要と思います。同じ悩みを持つ仲間とコミュニケーションをとったり、信頼できる人に相談したり。方法はいろいろあると思います。でも身近にいる家族が一番の近道なのかもしれません。

no 大人の意識改革を (キョマリン・千葉・パートナー無・36歳)
近所に住む中学時代の同級生に、引きこもりになって15年の人がいます。私の実家がある地域は昔から教育水準が高いと言われた地域で、近所に住む人々は「大学に行かない子は出来の悪い子」というレッテルを張る傾向がありました。彼は3年受験浪人しましたが結局大学には入れず、そのまま家に引きこもってしまいました。以来、アルバイトも含め一度も仕事をせず、15年間ずっと家の中に閉じこもっています。かつて歌・キャッチボールが大好きで天真爛漫な子どもだった彼が…。もし地域が「大学に行くだけが人生ではない、もっと自分らしい生き方があるはずだ」と彼が本来持っていた持ち味・適性をもっと温かい目で受け入れていれば、彼の人生はもっと違ったものになったかも知れません。これからは、「個性重視」の次世代育成を政府レベルのスローガンだけに終わらせず地域社会にまでブレークダウンして実践に結びつける必要があると思います。そのためには、地域の子ども・若者たちの多様な持ち味・価値観を認め、寛容な心でその成長を見守るという、大人一人ひとりの「意識改革」が大前提となりましょう。そして、不幸にもニートになってしまった若者に対し、彼らがもつ「空白の時間」を理由に偏見を持つことなく、就職・再就職への道を広げるべく企業・自治体が「意識改革」を行うこともまた大変に重要な課題だと思います。最初は「Yes」でしたが、今後の希望・期待も込め「No」に意見を変えたいと思います。
5日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
私たち全員で考えていきたいこと
ニートは今後も増えるという投票が圧倒的でした。皆さんの意識が高く、警戒感をもたれていると思いました。ニートの問題は、本人だけ、家族だけの問題ではありません。先日の、労働市場説、教育問題説、家庭環境説に加えて、私は、子どもの精神医学・日本人の自尊感情と雇用環境のギャップ、の観点から考察を加えてみました。それぞれの専門家が知恵を出し合い解決策を講じなければいけない課題でしょう。

少し前までは、臨床の現場で引きこもりの子どもに接すると、学校に行けない・何もしていない自分に自責の念が強い印象を持っていました。しかし、最近は学校に行くこと・仕事に就くことに必ずしもこだわっていないように思えます。決して気楽に過ごしているわけでもないのですが。何の変化もないが、毎回診察の予約を取り時間どおりに来院する、純粋で無防備でかつ生真面目な若者。彼らに、どのように接していくか、非常に強い閉塞感を持っています。彼らは、例外的なニートとも言えないと思います。つまり、雇用情勢が改善する・親が生活の面倒を見られなくなる・新しい関わりが効を奏して・などの理由で職に就くという楽観的な見通しは立ちません。探し方が不十分なのかもしれませんが、海外ではこのような報告が見あたりません。日本独自の課題なのでしょうか。国際間の競争で成果を上げる若者にエールを送る一方で、ニートの現状にも理解を示すことも必要であると思います。

「大人が生活を楽しむ」「空白の時間の理由に偏見を持つことなく、就職・再就職への道を広げるべく企業・自治体の意識改革」「雇う側、雇われる側それぞれの思惑のひずみ」などのご意見は参考になりました。子どもの時に、欲する前から何もかも与えられ不自由なく成長したように見える最近の子ども達は、一方では達成感を味わわないまま大人になってしまい、人世の選択に苦労しているのかもしれません。

具体性に乏しく答えを導くのは簡単ではないのですが、私の専門の立場から考えた提言、「10歳頃までに、生まれて来てよかった、小さな事でも楽しんで自信を持って取り組めるものがある、と思えるような社会を大人が提供すること」、を皆さんで検討していただければと思います。これはニート問題に限った事ではなく、大人が子どもたちに与えるべきこととも言えるでしょう。1週間多くの投票、投稿ありがとうございました。

古荘純一
青山学院大学教授、小児精神科医
古荘純一


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