イー・ウーマン室崎益輝さん住まいでの事故、ヒヤリとしたことありますか？

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会議番号:2346

住まいでの事故、ヒヤリとしたことありますか？

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【開催期間】
2008年01月14日より
2008年01月18日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

室崎益輝　関西学院大学・教授

昨年の5月にZARDのボーカルの坂井泉水さんが、不慮の事故による脳挫傷で亡くなられたことを御存知の方もお�……

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2日目までに届いている投稿から...

	お風呂でころびそうになった (dokinchn・東京・パートナー無・42歳)
私の場合はお風呂が一番あぶないです。何度かつるっと転びそうになったし、湯船につかっている時も、このまま頭の血管が切れてしまって意識がなくなったら……　なんて、よく考えたりします。

お風呂でつるり (リリーベル・埼玉・パートナー無・26歳)

私は、お風呂場や公衆浴場でつるっと滑ってしまったことがあります。石けんをよく流すことと、あわてて入ったり上がろうとしないことが事故の予防法です。入浴剤を入れると浴槽がぬめりやすくなるので注意が必要、という新聞記事を読みました。気がゆるむお風呂場も注意していきたいものです。

玄関外の階段で (あきんぼ・東京・40歳)

ヒールの高いブーツをはき、慌てて降りようとして転び、ひざを擦りむき、完治までに数ヶ月かかったことがあります。母もよく転びそうになっていたようです。床から1段目の段だけ少し高さがあったことが原因ではないか？との家族の判断で、数センチの厚さの石を置きました。母は、その板のために下りやすくなったようです。私は、もっと遠くに足をつくので関係なく、以前の怪我の事もあり用心しているので再発はしていません。

階段で空中歩行!? (いーちゃん・青森・パートナー有・46歳)

30歳代半ば、２階から階段をおりようとして、一段階段を踏み外し体が一瞬浮いた感じがしたその直後どん！どん！どん！しりもちをついて幸いに踊り場で止まりました。考え事をしていたので、一瞬なにが起こったのかわかりませんでしたが、お尻の痛いこと!。踊り場のある階段でよかったと思いました。ホンの不注意で年齢に関係なく簡単に事故に遭遇してしまうんですね。

階段転落 (クロア・神奈川・パートナー有・35歳)

家の２階から１階への階段を急いで降りようとして、足を滑らし、そのまま勢いよく階段13段全て転がり落ちました。原因は急いでいたことに加え、ストッキングのせいで滑りやすかったためと思っています。そのときは幸い打ち身程度で済みましたが、打ち所が悪かったら……　と思うと今でもぞっとします。

転ぶこと (ラブラドール・岐阜パートナー無・)

最近危ないと思ったのは転ぶことです。特に滑ってということ。風呂の出入り口で水滴ですべってサッシで足を怪我してしまったこと。それから家にはじゅうたん敷きになってますがあるとき床にちらかっていた広告を踏んだら物凄く滑って転んだことです。あと大理石の玄関、あれもくつによってはとても怖いです。雪や雨の続く時は本当に気をつけます。一回転ぶとその周りのとがったものや角が怖くなります。

「備え」使わねば無いと同じ (Perla・千葉・パートナー無・38歳)

私自身ではありませんが、先日妹が自宅で階段を踏み外し、全治２週間の捻挫を負いました。一昨年建替えた我が家の階段には手すりを付け、足元灯の配慮も施してありました。しかし妹は手すりを使わず、夜中に係わらず電気を消したまま階段を下りたのが事故の原因でした。若いゆえ回復も早かったですが、これが年老いた両親であったら……　と考えると背筋の寒くなる思いでした。折角施した安全対策も使わなければ「無い」と同義。慣れた自宅でも、自分が若くても、油断大敵と改めて実感しました。

	危険だと認識できるかどうか (meg助・栃木)
自分の家の中だということで安心しているところに危険を認識するのは意外と難しい。身体の調子が悪いときに危険だと思ったのは認識しない程度の段差。転ばないまでも足の指が突っかかるとか、通り過ぎるつもりが腰をぶつけるとか。小さいことですが危ないなと思いました。

3日目の円卓会議の議論は...

「転落・転倒事故、原因は住宅の装備・構造と、人間の行為や意識」

昨年の5月にZARDのボーカルの坂井泉水さんが、不慮の事故による脳挫傷で亡くなられたことを御存知の方もおられると思います。雨で滑りやすくなっていた階段の踊り場から足を滑らせて転落し、後頭部を強打したことが死因だといわれています。

この悲しい出来事は、階段からの転落によって命を失うことがある危険性を、教えてくれています。現に、皆さんの投稿にもあるように、階段からの転落や廊下や浴室での転倒といった「落下型」の住宅内事故で死亡したり怪我をしたりする人はとても多く、死亡する人が1年間に約3,000人、怪我をして救急車で運ばれる人が1年間に約20万人もいます。

転落や転倒の事故事例をみると、主たる原因が住宅の装備や構造にある場合と人間の行為や意識にある場合とに分けられます。住宅の側に原因がある場合というのは、階段の勾配がきつい、階段に段差がある、床に微妙な段差がある、床がすべり易くできている、毛深い絨毯が引いてある、といったものです。

こうした原因については、てすりをつける、滑り止めをつける、毛足の短い絨毯をしく、敷居などの段差を詰め物でなくす、といった対応が考えられます。とくに、風呂のすべりについての投稿が多いのですが、洗い場に簀の子やマットを敷くことで、大半の事故は解決されるはずです。

ところで問題は、原因が人間の側にある場合です。人間の側の問題は、大きく3つに分けて考えられます。
その第1は、急いでいたり考え事をしていたりして、注意力が失われている場合、第2は、すその長い服をきていた、ルーズな靴下を履いていたなど、服装や履物に問題がある場合、第3が大きな家具やふとんを運んでいた、階段の手すりで遊んでいたなど、人間が危険な行為をしていた場合です。

これらについては、いくら危険だといっても、布団を運ぶなとは言えないし、裾の長い服を着るなとも言えません。ただ、階段の乗り降りの時にスリッパは使わないようにする、といったことはできるかもしれません。ということで、できる限り危険な行為をしないように、やむなく危険な行為をする時には十分注意をするしかありません。

明日は、風呂での溺死と火災や熱傷といった「危険物型」の事故について議論します。
危険物型の事故の体験やその対策についてお知らせください。

室崎益輝
関西学院大学・教授


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