イー・ウーマン道畑美希さん家庭での食中毒、気をつけていますか？

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会議番号:2482

家庭での食中毒、気をつけていますか？

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【開催期間】
2008年06月30日より
2008年07月04日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

道畑美希　東洋大学講師　フードビジネス・コーディネーター

最下位ながらも（笑）、とても有意義な1週間でした。食中毒についての知識やその対策、基本は変わりません�……

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4日目までに届いている投稿から...

	気をつけています。 (す～・滋賀・パートナー有・36歳)
毎日、自分と夫のお弁当をつめています。この時期は特におかずに気をつけて入れています。数時間経っても大丈夫なものを入れるようにしております。最近になって職場にもクーラーが入っているのでお弁当を机上に置いていても大丈夫ですが、5月6月の頃は大変に気を遣いました。

五感を磨くこと (Ekko・東京・パートナー有・45歳)

中学生の娘の家庭科テストが「成分表」の暗記に終始する出題ばかりで、怒りさえ感じていた矢先でした。昨日のサーベイにもあったように「食育」本来の意味とはかけ離れた教育の気がしています。子どもの年齢にもよりますが、家庭では冷蔵庫を過信せず、見た目、におい、手触り、味など、五感をフルに活用しての食材のチェックができるように普段から話したり、傷んだものを見せたりを心がけています。ただ、家庭ではどうしても限度があるので、やはり公教育での指導も望みたいです。

子どもを持って意識がかわった (イスタンブール・関東・30代パートナー有・)

子どもが1歳のときにノロウイルスにかかりました。発生源は私。ビニール手袋をして調理したりしていたものの防ぐのが難しかった。移してしまったのです。嘔吐と体力消耗で家族中がすっかり参りました……。その後は食べ物の取り扱いを注意し、鮮度、清潔度を保つようにしています。また虫歯予防もかねて、子供と食器は別にし食べ移しもしないようにしています。

	基本は母親から教わりました (ＬｏｖｅＡｎｄＰｅａｃｅ・千葉・パートナー有・32歳)
昔ながらの知恵は母親から教わりました。他にはインターネットで調べたり、掲示板を覗いたりしています。お弁当シートのような物はインターネットで知りました。ネットで知った食中毒予防法にはゼリーを冷凍して保冷剤代わりにすると言ったものもありました。

	学校でも習いましたが (ポーチュラカ・福島・パートナー無・40歳)
私が参考にする食中毒対策は主に母親から学んだものです。また、一緒にテレビの特集を見たりもします。新聞や雑誌も参考にします。梅雨時になると、けっこうあちこちで情報が流れますから、こまめにチェックして、自分の知識にします。

気にしなさ過ぎかも？ (あきんぼ・41歳)

投稿を読んで気づいたのですが、生の肉や魚をまな板に乗せて切るのは月に数回です。生協でバラ凍結の冷凍品を買うので、切る必要がないのです。テレビで、食中毒の情報を見ると不安になったりもしますが、まな板や弁当箱を熱湯消毒することもありません。食中毒を起こしたことはないし、子どもも大人と同じサイズに成長したので気にしていません。

5日目の円卓会議の議論は...

「頭と身体で覚えてほしい食品衛生」

最下位ながらも（笑）、とても有意義な1週間でした。食中毒についての知識やその対策、基本は変わりません。その知恵は、LoveAndPeaceさんやポーチュラカさんはじめ、何名かの方が書いて下さったように、お母さま、あるいは、お祖母さまから伝わったもの。また、皆さんがお子さんに伝えているのと同じく、家庭で身につけたものであると思います。

食中毒予防の三原則（菌をつけない、増やさない、殺す）という頭の知恵と、Ekkoさんが言われる五感（身体）で、家族の健康を守ってきたわけですが、今はどうも、この知恵（頭）と五感のバランスが崩れているように思います。

食べるものが安全かどうかを見極めるのは、原材料や原産地ほかの文字情報。ネットやテレビからのあふれる情報で頭でっかちになった現代人は、情報はたくさん持っているけど、五感での判断ができないという状態にあります。子どもたちも、においをかぐ、食べてみるより先に、判断の基準は、まず、賞味期限の文字です。

食育の意義は、こんなところにあると思います。栄養、農業体験もいいですが、生きるための知恵、経験の積み重ねが、今の時代、伝えられる機会が少ないです。

それに加え、売り場にある食品は、どんどん変わっていきます。例えば、生のたらこやいくらのおにぎり、静菌技術と物流体制があってこそ販売できるわけで、家庭でのお弁当としては、とても真似ができません。でも、知らない人は、生のたらこをおにぎりに入れていいんだ、と理解してしまう恐れもあります。また、最近はやりの自然解凍冷凍食品も、販売されているものはいいですが、家庭でホームフリージングしたようなものでは、ちょっと心配です。商品開発にも、食育的な責任があるはず、と私は思います。

あふれる情報、進歩する技術、そのなかで、取り残されているのが、生活者の知恵と経験です。学校教育に食育を期待するのは、今の段階ではとても難しいですが、必要はありますね。神経質になる必要はありませんが、なんといっても、自分が頼り。保健所や行政関係の情報は、まずまずのものです。新しい情報を取り入れながら、昔ながらの知恵と五感をバランスよく使って、食中毒対策（のみならず、食品の購入も）に努めてほしいと思います。

1週間、ありがとうございました。一部地域を除いて梅雨明けまでもう少し、身体に気をつけて、何より、食中毒を防ぐのは、免疫力ある強い身体ですからね。またお会いしましょう！

道畑美希
東洋大学講師　フードビジネス・コーディネーター


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