たくさんの質問ありがとうございました。早速一つずつ、お答えしたいと思います。
Askaさん
自分の仕事時間を予測できるようになったというのは、素晴らしいことです。通常は、そこが一番精度が低くなり、計画を短めに立ててしまって、できなくなる人が多いようです。まずは自分の仕事時間を計って、タイムを知っていくことなんですね。それが上達しているなんてすばらしい。その上で、予備時間の設け方ですが、これは、各自の仕事の様子によっても違うと思いますが、私の場合、本当に予測できる仕事でないものは、後ろにすぐに次の仕事を入れずに可能な限り30分開けるようにします。決めた時間内での仕事は、相当な集中になるので、頭、体、心を休ませるために、時間を空けておいて、お茶を入れに行ったり、ちょっと机の上を整理したりして、次のプロジェクトへのベストコンディションを整えています。
PerlaさんやTosukuさん、 長期計画を実現、実現したい自分を上手にプロデュースするなどという発想が、アクションプランナーにぴったりです。アクションプランナーの良いところは、毎日、案件が発生するたびに、その時点で、計画にいれていくということですが、同時に、長期計画をプランし、それを実現するための時間を、自分に仮予約入れておくことができるのです。たとえば、2009年のアクションプランナーは、今はまだ、白いページが多いはず。この時点で、何月何日までにこれをしようと決め、「佐々木かをりの手帳術」でも書きましたが、「逆算法」で後ろから書いていきます。
または、漠然と「文化的な視点もある人になりたい」と考えたら、それを具体的な行動に変換させていき、たとえばですが「毎月映画を観る」などと「行動」として決定していきます。「知識を増やし、人と知り合う」などのイメージも「勉強会に毎月参加して2人と名刺交換する」などと決めます。そして、それをアクションプランナーに書いていくのです。
「アクションプランナーに書く」というのは、「何日の何時頃やるかを決めて、その時間帯の中に書く」ということです。講座は何が、いつあるかわかりませんから今から入れることができませんが、たとえば、毎週1回、「講座を検索して、申込みをする時間」を自分に仮予約することはできます。それを更に「週一回」というあいまいな表現から「土曜日の朝」などと変換させ、アクションプランナーの毎週土曜日の朝の時間帯に、たとえば9時から9時半のところに、「□講座を検索、申し込み」とチェックボックス付きで書きます。これをすべての土曜日の9時から、年末のページまで書いておくことで、自分自身との約束ができ、自分への予約を入れてあることになりますから、長期的な自分をプロデュースすることにつながっていくのです。
しまうまぴょんさん 子どもとの時間は、思うように行きませんね。私の場合週末は、子どもと一緒にすることを子どもたちと一緒に決め、それを実行するということで、自分の満足度を上げています。ポイントは、すべてを細かく計画することではなく、「毎日をハッピーに過ごすこと」ですから、「計画を立てずに過ごす一日」という一日を「計画」しておけば、それでもハッピーになるのです。私は子どもたちと、たとえば、「3時から一緒にスーパーに行って、帰宅後一緒に夕食を作る」と決めたら、それを書き、それ以外は、子ども主体で動くなどをしています。子どもの成長は早く、毎年状況が変わります。だから、その年齢の子どもたちとの時間を楽しむことが、私の週末のハッピーになっています。
子どもたちに向けては、小学生、中学生、高校生向けとそれぞれ時間管理講座を春休みや夏休みに開催していますが、ポイントは、大人と一緒で、時間の流れを見えるようにして、自分の行動を予約しながら書き出すと、やりたいことが全部できる、ということだと思います。小学生でも「時間管理をすると、勉強も、遊びも、両方できることがわかった」とアンケートに書いてくれます。あとは、1日の計画を、一つずつからでいいので、少しずつ始めること。「できる!」「嬉しい!」という体験を積み重ねることが、基本です。
おじゃおじゃさん 長続きのこつは、実は、毎日自分がうまくいくための計画を立て、毎晩、「いい日だった」と感じながら眠ることの繰り返しなのです。忘れそうなこと、できたら嬉しいことを一つでいいので決めて、時間軸の中に書き、実行する。自転車こぎと一緒。毎日小さな前進に喜びながら、それを少しずつ増やしていってはどうでしょうか。嬉しいから続く、ということなのです。
皆さんからの投稿を読んでいると、近くに行って、話をしたくなりました。お会いしたいですね。ぜひ、東京、福岡、大阪、名古屋、札幌で開催する時間管理講座にいらしてください。質問にもしっかりお答えします。
今日は、最後の投稿受け付けになりますので、皆さんからは、「つまり手帳はあなたにとって、何ですか?」とお尋ねしたいと思います。手帳を使って、生活が良くなったという人にとって、手帳はどんなものなのか、ぜひ、分かち合いをしてください。
佐々木かをり 株式会社イー・ウーマン代表取締役社長 |
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